一般質問で高齢化政策と市民の森【9月議会の報告①】

気仙沼市議会の9月定例会が終わりました。議員の任期は残り半年余りとなり、やり残したことがないか確認しながら頑張ったつもりです。その報告第一弾として、一般質問の成果をまとめました。

残り3回(あとは12月と2月のみ)となった一般質問のテーマには、昨年度だけで120億円を集めたふるさと納税寄附金を活用し、新たに検討している「高齢化社会へ対応するための政策パッケージ」について取り上げたほか、風力発電計画が取りざたされている市民の森の在り方について整理するために議論しました。

■高齢化社会に対応する政策とは何か

高齢化社会な対応する政策パッケージは、高齢者のための施策たげにとどまらず、高齢化に伴う社会課題を解決するための先進的な取り組みを求めました。具体的には高齢者が生きがいを持って社会参加するための仕組みづくりについて提案しました。

ハローワーク気仙沼の求職状況をからも分かる通り、60歳を過ぎても仕事を求める人は多く、もちろんフルタイムで働きたい人も、パートタイムで少しでも稼ぎたいという人もいます。しかし、それに応える求人は少ないため、政策パッケージの中で仕組みをつくれないかという議論をしました。市役所内ではまだ検討段階であり、その成果を期待したいです。

※次のグラフは今年7月のハローワーク気仙沼の状況です

 

 

 

 

 

 

■市民の森の施設整備と風力発電計画

市民の森の在り方については、風力発電計画については市民の理解が絶対条件となりましたが、その判断のために必要な市の考え方について議論しました。今後、火災で焼失した休憩施設と老朽化したトイレの再建について検討することになりますので、避けて通れないだろう風力発電計画との関係性について、課題を整理しました。

市民の森の風力発電計画については、個人的に経過をまとめてあります。⇒市民の森の風力発電計画の経過まとめ

一般質問の概要を下記にまとめました。PDFデータはこちらです⇒一般質問の概要


令和7年9月19日

 気仙沼市議会 一般質問

今川悟まとめ

 

1.ふるさと納税寄附金を活用した高齢化社会政策について                

ふるさと納税寄附金を活用した政策パッケージについて、「人口減少対策」「教育」「産業」に続く最有力候補を「高齢化社会への対応」とする方針が示されましたので、その検討状況など次の4点について質問します。

 

質問① 6月定例会の答弁では、高齢化社会へ対応する政策パッケージの検討を担当課レベルで始めているとのことでしたが、その趣旨、規模、検討の状況、今後の進め方と発表時期について伺います。特に今後の進め方については、産業パッケージで産業団体の意見を聞きながら検討を進めたように、市政懇談会や地区社会福祉協議会ごとの懇談会で市民の意見を聞いたり、現場を知る関係団体(例えば社会福祉協議会やシルバー人材センター、各地域の地域包括支援センター等)にアイデアを募ったりする考えについても伺います。

 

菅原市長 ふるさと納税寄附金を活用した高齢化社会政策についてでありますが、既存の施策の延長線ではなく、高齢者が自立し活力ある生活を送るなど健康寿命が延伸するための施策などを念頭に、更に検討を進めてまいります。

施策の規模や今後の進め方については、今年度のふるさと納税の額に大きく左右されるため、寄附状況と照らし合わせながら適切なタイミングで決定し公表する予定であります。また、市政懇談会や地区社協ごとの懇談会などでは、日常的に課題をいただいており、内容の検討にあたって参考にさせていただいております。なお、各団体等から改めてアイデアを募ることについては、今後検討してまいります。

 

質問② 高齢化社会へ対応する政策パッケージは、既存の制度にとらわれず、地域課題の解決を目指した新たな取り組みとして期待されます。そのためには部署や分野を越えた発想と連携が必要で、権限を持ったリーダー役が必要です。人口減少対策のように、高齢化社会へ対応する統括官を任命することについて、民間人の登用も含めて市の考えを伺います。

 

菅原市長 高齢化社会に対応する統括官の任命についてでありますが、高齢者施策については、産業や交通など多分野との連携が必要と認識しており、これまでも事案により適宜関係課による庁内連携体制が出来ており、新たな統括官の任命は検討しておりません。

 

質問③ 少子化と生産年齢の減少が深刻な本市にとっては、高齢者が社会参加する新たな仕組みづくりが重要だと思います。具体的な施策として、産業政策パッケージにも盛り込まれた起業・創業の支援に就農を加えることのほか、高齢者に優しい職場環境を整える事業所への市独自支援、短時間勤務の希望が多い高齢者向けの仕事や経験を生かした有償ボランティアを取りまとめる仕組みづくりを提案しますが、市の考えを伺います

 

菅原市長 高齢者が社会参加する新たな仕組みづくりについてでありますが、高齢者が自ら持っている経験と知識を活かし、健康で生きがいを持って積極的に社会参加することは、地域社会の活性化にとって重要であると認識しております。現在、具体的な取組について検討を進めている段階であり、ご提案いただいた施策についても、引き続き研究させていただきます。

 

質問④ 政策パッケージはモデル的な仕組みだとは思いますが、ふるさと納税寄附金がこのまま推移した場合、毎年続けていくことには課題もあると思います。市として考えている政策パッケージの意義と課題を伺います。

 

菅原市長 政策パッケージの意義と課題についてでありますが、まず、意義については、本市が抱える政策課題のうち、通常の施策や予算では賄えないけれども、本市や市民にとって重要な「未来への投資」に資する様々な施策をパッケージ化し、包括的にアプローチすることや市民に示し機運を醸成することで、その効果の最大化が期待できる点にあると考えております。 一方で、政策パッケージ実施期間終了後の取扱いが将来的には検討課題となりますが、当面は、継続的な取り組みにより着実に成果を積み重ね、政策目標の達成に繋げていくことが重要であると捉えております。

このことから、中・長期的な視点で、社会情勢の変化にも柔軟に対応していくため、不断の施策内容の見直しや、新たな行政需要の反映などに努めてまいります。また、本市の施策のうち、本来は国や県の施策として行われ、一般化すべきものについては、市長会等を通じて要望活動を続けてまいります。なお、パッケージの総額は、ふるさと納税制度の改変などの事態があっても、少なくとも予定期間内は完遂できるような見通しのもと設定しております。(見通しについて)細かく出すことはしませんということは前回もお話しています。

 

【再質問】

 

今川 1点ずつ確認していきます。まずは検討状況から伺いますが、趣旨としては健康寿命の延伸を念頭に検討しているということですが、健康寿命はもちろんですが、「高齢化社会への対応」という話でしたので、高齢化に伴う社会的な課題が他にもたくさんあると思います。横断的な課題として交通の確保とか働き手の減少とか、そういう社会問題への解決策を示すものと期待しました。しかし、答弁だと限定的に感じたので、もう一度確認させてください。

 

菅原市長 まだまだ熟度が足りないので、「それ普通の仕事の延長とか隙間じゃないの」というのがいっぱいきましたので、「違うんじゃないか」ということで返したりしている状況です。それでマインド設定を少し変えて、各課でまたいろんな外部との接触もありますから、出してもらうということにしています。あまり細かく話さなかったのは、あまり制約されたくないということです。自分で自分を縛りたくないというような、現段階の熟度だとご理解ください。

例えば確実に入ると言ってもよさそうなのは、デジタルスキルを上げるというのはデマンド交通であっても、図書館や公民館の利用であっても、やはりよりデジタル化していかないと、対応する別な世代の人たちも難しいということがあり、誰一人取り残さないということは重要視しつつも、デジタルに精通した人ほど幸せになれそうだという施策をイメージをできるもの少なくても出てこなくてはいけないと思っています。これは一例です。そういうことをいくつも並べていければいいと思っています。

 

今川 産業パッケージには「アクティブシニアの溢れるまち」として盛り込まれており、デジタルスキルの習得、高齢者がチャレンジできる創業・起業の支援、それからエイジフレンドリーな職場形成に対する国の施策の活用が盛り込まれました。その国の施策を調べてみたら、転倒や腰痛の防止などの職場環境の改善、それに伴う専門家からアドバイスを受ける経費を補助するという制度があるということは理解しました。そこで市独自の支援をお願いしました。

産業パッケージの時は、市長からインバウンドや水産に対する明確の指示があったので、そこまで指示が出ているのかと思ってまずは趣旨を伺いました。その趣旨に合わせて具体的な施策をお話したいと思ったのですが、市長がおっしゃった通り、既存の事業の上乗せや横出しだけではなくて、もう少し幅広に社会問題の解決を進めていこうということだと思います。そこで規模感に関しては、補正予算でも(令和7年度のふるさと納税を)90億円まで引き上げる提案が出ますので、補正予算でも議論があるとは思いますが、実績に大きく左右されるということは分かりました。発表については、これまでお正月の新聞1面を狙って発表したこともありましたが、(6月に発表した)産業パッケージのように時間をかけてやるということなのですか。

 

菅原市長 なるべくスケジュールをお話した方がいいと思いますが、昨日も話しましたが、縛られてしまってあまりよくない結果になるときもあるので、中身を吟味したいと思います。当然、新年度予算に入るものもありますので、それは一部だったりするのですが、それよりはしっかりとした考え方というものが出来てから、にわかづくりでないと言い切れるか自信もないのですが、発表していくべきだと思います。もちろんこれは高齢者の皆さん方に勇気と希望を持ってもらう必要があるという意味では、タイミングも大事だと思います。教育や人口減少対策のパッケージのように、おらほのまちの施策が河北新報の1面に載るんだというのは大変元気のもとになる可能性もあります。というようなことは、当然、私自身の頭の中にはありますが、無理やり庁外の人たちとのディスカッションが不十分だったり、市の方も生煮えだったりするということで、そこにこだわることがどれほど必要か、それは新年度から動けるような範囲でということもずいぶん前から言っている話です。

補正予算でお願いしている金額もあり、9月末までにそれに近いところで行くのか全然わからないので、ここから10日が勝負で、たぶん最後の3日間が勝負という状況にあります。そこが分かると、あとは12月を読めばいいだけだと思いますが、今まで先にお金が無くならないように計算しながらやってきましたが、今年も昨年と同じような金額が来たとして、じゃあ産業パッケージと同じ金額(10年60億円規模)を充てられるかというと、イメージとしてはそこまではないかと思っています。そうでなくても高齢者施策や医療の分野は自然と膨張していくので、全体のバランスを見ながらと思っています。私自身は産業パッケージのサイズではないけれど、今までやった教育(10年で18億円規模)よりは上でも普通じゃないかという掴みで、そこまでしか言えないし、考えていないということです。

 

今川 今の話を聞くと、20~30億円規模なのかなと勝手に推察しました。そこは補正予算の時にお話ししたいと思いますが、市長がいま話した中ですごく重要だと思ったのは、やはり希望となるような規模です。10億円を超えるだけでも大きなパッケージです。気仙沼市は今、人口減少や少子高齢化に向き合うほど、(悪い数字が出るので)ネガティブキャンペーンのようになってしまい、なかなか簡単に成果も出ませんので、これまでのパッケージのように大きな規模で取り組むというメッセージは大切です。高齢者の方々はそこから外れていたというイメージもお持ちですので、現場の声が届いているよということをメッセージにとして分かるようにしてほしいです。そこで、高齢者の皆さんが思っていることと市の施策がずれないように、市政懇談会や地区社協ごとの懇談会でパッケージへのアイデアを聞いてもらうのがいいと思います。市民参加、市民主役のまちづくりの肝だと思いますので、市民参加ついて確認します。

 

吉川高齢介護課長 市政懇談会や地区社協ごとの地域懇談会のほかに、地域包括支援センターで行っている地域ケア会議でも上がってきている地域課題もありますので、そういう中で出てきている日常生活上の困りごとから地域の課題といったところまでを把握してきているものがあります。引き続きその形で把握を重ねたうえで、あらためてアイデア出しということをお願いするかどうかはまだ検討課題ということにさせていただきます。

 

菅原市長 市の職員、保健福祉の職員にこういうイメージで考えてと言った結果が普通の施策の幅出しじゃないのみたいなことに1回目なって、市民にお聞きした時に、いろいろ前向きなアイデアを出してくれる人もいっぱいいると思いますが、生活の状況から願い事に近い良いものが出てくる可能性もあります。その時に「それは違う」とずっと否定的なことを言っていくという場面をつくることは、パッケージを出す中で必ずしも双方にとって良いことではないかもしれないと、庁内で話しています。そこで工夫が必要だといま考えているところです。やはりみんなが「良かったね」という方向に行かないと、「がっかりだね」という風にならないような事前の話だとか、アイデアを見せ、そういうことだったんだというように見せてからということがたぶん必要だなと思っています。

 

今川 市長が話した通り、たぶん担当課で日常の困りごとから拾い上げていくと、目玉政策というのはなかなか出てこないと思います。私も周りの人たちに聞くと、買い物や交通の関係でタクシーチケットを出してということは今までの延長線で出てくるのですが、それを政策パッケージで取り組むことは必要だとは思うのですが、ふるさと納税を活用したパッケージとしてはそれだけではないと思います。つまり、目玉になる政策を頑張って考えているところだと思いますので、次の議論に進めたいと思います。

統括官の話ですが、すでに連携はできているということであればいのですが、(保健福祉部の)遠藤部長がその中心となって、統括官的な役割で産業部や企画部にも困ったら相談に行くような役割を担っており、統括官という名前はないけれど、統括官的な役割と理解していいですか。何かあったときの窓口が誰かということを知っておきたいと思います。

 

遠藤保健福祉部長 これまでもパッケージを出してきた際、必ずしも統括官がすべてそのパッケージの取りまとめをしてきたというわけではなく進めてきた経緯もあります。今回、高齢社会ということで保健福祉分野だけでなく、さまざまな高齢化社会に向けた部署において課題等があると思いますので、そういった部分を横の連携を取りながら、情報収集を図ってやっていく、今は保健福祉部が中心にならざるを得ないと思っていますので、そういった点で、私も中心になって進めていきたいと思っています。

 

今川 その表明があれば、心の中では統括官ということで何かあれば遠藤部長にまずは相談に行きますが、もちろん今おっしゃった通り、全部を背負ってというよりは、誰かが窓口の中心になる方を決めてもらうと、いろいろ相談しやすいと思います。今後、必要になったときは兼務でもいいので、気持ちも変わると思いますので、市長の人事権にお任せします。

具体策に入りますが、アイデアは承りましたという答弁だったと思います。具体的な検討はこれからということなので、一つずつ感触を確認したいと思います。就農に関しては私も相談を受けています。早期退職や定年退職をして時間も田畑もあるので、家庭用だけでなく出荷したいというとき、前から議論がある通り、機械が高かったり、認定農業者や組合でないと支援がなかったりとハードルが高く、アクティブシニアとして趣味と実益を兼ねた就農はこれから重要になると思っています。(産業パッケージの)高齢者の創業・起業支援の中に入ったらいいと思いました。創造的産業の支援の中でもシニア版ということで少しハードルを低くして、就農ということも加えて、小さな支援でもいいので、頑張りたいなという人の背中を押すような支援があるといいなと思います。ぜひ、検討していただけませんか。

 

菅原市長 サステナプランにも農業に関わることの大切さが書かれています。オーバーラップする部分だと思います。あとは制度設計の一つのアイデアだと思いますので、検討すべき項目かなと感じています。制度設計についてはあまり簡単ではないかというところで、どこまで制度化すればまた次へというのが農業の歴史でございますので、その意味合いもハッキリさせたうえで、(臼井議員が質問した)「幸齢者」の話とも非常に親和性が高く、取り組むべきことなのかもしれないと思ったところです。例もあると思いますので、前向きなそういう就農時間を持ったシニアをつくると、こういうことだと思いますので、検討に値すると思います。

というのは、例えば、ちょっと違う話かもしれませんが、今度、海技免状の関係で年何回か受講生が気仙沼にやってくるという仕事ができます。年に5日だけ5人くらいお手伝いが必要になりますが、そういう人をどうやって集めるのかは、非常に難しくなります。そこで就農を半身でやっているような方がそういう人の対象になるのではないかと、その人のグループにお願いしますか、みたいなことが、複雑な形になりますが、緩やかな仕組みみたいなものと組み合わせみたいなものに発展していくと、適切な収入と就労時間、適切な余暇というものが実現する可能性があると思いました。市役所の一番不得意な分野だと思いますが、そういうことに挑戦しなければと思います。

 

今川 サステナプランをすごくいいと思っていまして、市民農園の話が入っていますが、就農の部分が欠けていたので、今回の話をさせてもらいました。不採算かもしれませんが、やった方がいいことを応援していくということが、今回のパッケージの一つのテーマなのかなと思っていますし、もともとの社会問題である遊休農地、農業者の減少をこれで何とかという思いもあり、質問に入れさせてもらいました。(市長の)思いはすごく伝わりました。

今の話にも出たのですが、高齢者の就業希望はフルタイムよりもパートタイムが多く、ハローワーク気仙沼の求職者の3割近くを高齢者が占めるということで、市内の労働市場の中でも重要な位置づけになっています。ちょっと稼ぎたいというニーズに対応できる仕事がないということで、有償ボランティアの仕組みによって、社会貢献にお小遣い程度でもいいからお金が出て、それが生きがいにもなるということを考えてほしいです。前から学校ボランティアや草刈りボランティアの話を出していますが、シニアのパッケージに入れられないでしょうか。

 

吉川高齢介護課長 有償ボランティアという話がありましたが、シルバー人材センターとかが、事業所というか担ってくる仕組みだったと思います。なかなか会員数等のところも詳しいところまでは申し訳ありませんが、もっと働きたいという方たちも増えている傾向にあるとお聞きしていますので、有償ボランティアという形がいいのか、時間を短縮しても正規雇用で就労される方がいいのか、まだ研究が必要なところかなと思っています。

 

菅原市長 最初から有償ボランティアから考えていくのが正しいのか少し分からないです。しっかりとした生きがいを感じられるような仕事をして、それに見合う対価をもらって、そこを基本として考えていくのだと思います。聞かれないので話していいのか分かりませんが、本市はシルバー人材センターに補助金を出しています。これって本当に正しいのかと、ずっと私は内心思っています。これだけ人手不足でやってもらいたい仕事があるのに、補助金を出さないと回らないというのは、どこかが今の世間の需給に対して合っていないのだろうとちょっと思っています。だから、シルバー人材センターの補助金をどうのといま動かすつもりはありません。日本全体の制度なので、それはそれでいいとして、そういう時代になってきていると思います。ただ、年齢の問題だとか、家庭の環境によってそういう不就労はできないという風な状態になっていくことも当然あるので、合わせて検討していくのだと思います。先ほどの臼井議員の話のように、積極的にという前向きに事業を展開するところにも活躍してもらいたいと思っているところです。

 

今川 1万円を1万人に配ったら1億円です。それよりも有償ボランティアのよう1時間500円でも頑張った人というか、働くことが生きがいになる支援にするとい提案です。本当はシルバー人材センターについて思っていることもありますが、民間団体ですので、パッケージで何か支援できればもっと業務が拡張できるとか、意見交換してください。最後に確認しますが、政策パッケージは10年という形が定着しているということですか。

 

菅原市長 私はニュースも雑誌も新聞も、ふるさと納税に否定的なものだけを読むようにしています。どれほどの安定性があるのかということを考えた時に、毎年10年ずつ足していけるかということもあります。3年間でなくなるかもしれないというぐらいの危機感を持つようなロジックで書かれているものもあります。前にも指摘をいただいたかもしれませんが、都市部の反撃というか、そういうものもあってあくまで「ふるさと」というから田舎の人たちだけが潤うようなものになるかどうか、分からないところもあるので、パッケージは10年だと制度化するみたいなところまでは私はふるさと納税の制度の確からしさというものはないのかもしれないと思います。臼井議員さんではありませんが、週刊誌の見出しを見ましたけど、えっということやる自治体もあります。そうすると、全然違う目で見られてしまうということもありますので、慎重にやっていく必要があると思っています。

 

今川 分かりました。人口減少、教育、産業のパッケージで合計128億円になり、1年にならせば13億円ほどの大きな仕事になっています。これに高齢化社会への対応が加われば、相当な規模になりますので、これは要望ですが、職員の負担も大きな課題になっています。通常業務をしながら新しい仕事をどんどん生み出さなければならないということで、矛盾はしますが、そういった人手不足のところへの対応も教育パッケージで人も配置したように、福祉のパッケージでも人手についてしっかり考えてください。

 

2.市民の森のこれからについて                          

民間事業者による(仮称)宮城気仙沼風力発電事業計画を契機に、市民の森の在り方ついて議論しなければならないと感じましたので、次の3点について質問します。

 

質問① 風力発電計画の環境影響評価方法書に対する宮城県知事の意見に、準備書の作成に当たっては「市民の森に風車を建設することが、自然を楽しむ場として、景観的及び騒音的に与える影響を踏まえて気仙沼市と協議し、協議結果を示すこと」とありました。その協議内容と結果について、本市の見解を伺います。また、準備書に対する市長意見では、この点についてどのように考えるかについても伺います。

 

菅原市長 風力発電計画に係る事業者との協議についてでありますが、事業者からは環境アセスメントの評価結果や、地域貢献に関する事業者の構想、地域への説明の状況など、適宜報告を受けているところであります。事業者において、地域住民を対象に意見交換会を開催し、事業概要や地域への貢献策などを説明し、地域の理解が広がるよう進めているところであり、本市は事業者との協議には至っておりません。

準備書に対する市長意見については、方法書に対する意見と同様に、環境への影響を回避又は可能な限り低減することや、市民の理解醸成に努めることなどを基本として述べたいと考えているところであります。なお、市長意見は、宮城県知事が環境影響評価技術審査会に対し諮問した後、県知事から関係市町村長に対し、環境保全の見地から意見を求める流れとなっておりますが、その日程は示されておりません。

 

質問② 市民の森は老朽化した木製アスレチックが撤去され、焼失した炊事棟の再建方法は検討中のまま、壊れたトイレは仮設で対応している状況にあります。利用者に対して、四阿や遊歩道を維持するための市の負担も課題です。風力発電計画と合わせて、事業者からエネルギー・環境教育拠点、滞在の場・学びの場として市民の森を再整備する提案がありますが、その内容に対する市の考えをあらためて伺います。また、市民の森の在り方については、風力発電計画の有無にかかわらず、現在のニーズに合わせて市が主体となった検討を進め、市民との話し合いも必要になると思います。今後の市民の森の在り方について、市の基本的な考え方を伺います

 

菅原市長 市民の森の在り方についてでありますが、事業者からの市民の森を再整備する提案は、市民の森の利用実態や地域との意見交換などを踏まえ、事業者が他の地域で取り組んできた事例などを参考に構想されたものと認識しております。事業者から提案された、にぎわいの再創出に向けた仕掛けづくりや、次世代を担う子供たちの環境教育の拠点としての整備、森林整備や保全のための基金拠出などは、将来にわたって市民の森が生き続けるための構想と理解しております。

構想の実現に向けては、新たな魅力の創造につながるものと期待する一方で、事業者が事業とその影響などについて市民への丁寧な説明を重ねることにより不安や懸念の払しょくに努め、理解の醸成を図っていただくことが、最も重要であると考えております。なお、市民の森の維持管理については、風力発電計画の有無にかかわらず、市民が自然と触れ合える場を提供できるよう、遊歩道の草刈りや補修、四阿の修繕などに努めてまいります。また、火災にあった休憩施設は、老朽化したトイレと合わせ再建を予定しているところでありますが、市民の森施設再建検討会議において、徳仙丈休憩施設の完成後、具体的な検討を進めることとしております。

 

質問③ 7月に策定した気仙沼サステナブルシティ推進プランに、自然との共生を目指して新たな自然公園の整備に取り組むことを盛り込みました。具体的には自然の魅力を生かした新たな公園を移転後の市役所跡地、リアス・アーク美術館周辺に整備するという内容ですが、新規整備に当たっては、市民の森を含めて既存の自然公園や都市公園の利活用や在り方について、パークマネジメントの考え方で整理することが必要です。市民の参画を含めて、今後の進め方と現時点での市の考え方について伺います。

 

菅原市長 新たな自然公園の整備についてでありますが、市役所庁舎跡地については、地域・行政・専門家による検討組織である、三日町八日町市役所跡地ワーキンググループなどによる議論を踏まえ、周辺敷地と接続性を意識した動線や、子供を始めとした多世代の方々が利用できる広場構成を考えており、今後、具体化してまいります。

また、リアス・アーク美術館周辺については、牧沢公園として市が整備したものの、その後、十分な管理が行われていない状況でありますが、比較的アクセスの良い場所に野外公園を求める多くの市民の声もあることから、リアス・アーク美術館の本市への移管タイミングを捉えて、美術館との連動性を持たせるなど、美術館を含む一帯の価値向上を目指し市民の皆様と一緒に取り組んでいるところであります。

市民の森や既存の自然公園及び、都市公園の利活用と在り方については、地域の皆様が公園をもっと身近に感じられるよう、地域と市が協働しながら管理・運営を行うパークマネジメントの考え方について、他市町の事例を参考にしながら、調査・研究を進めてまいります。

 

【再質問】

 

今川 1点目の質問については、まだ協議に至っていないという答弁ということで確認していいですか。県の審議会では気仙沼市と市民の森への影響についてしっかり協議してから準備書をまとめなさいという指摘だったと思うのですが。

 

白幡生活環境課長 協議については何かを前提としたとか、何かを決めるための話し合いと理解しており、まだそういう段階ではないと、我々としては市民の理解が広がることが前提と捉えています。

 

今川 そうするとこの計画が準備書として県に行くと、そのところが厳しく指摘されるのかなと勝手に心配しましたけど、現状は分かりました。市としてはまず市民の理解を得ない限りは、具体的な協議に移れないと今は考えているということですね。市民の森をどう活用していくか風力発電計画に対して市民の理解が得られて進められると思ったとき、初めて協議に入って、例えばトイレをどうするとか、エネルギーについて学ぶ場についてどうするかとか、もちろん市が許可しないとできないわけですから、そういった協議に入るのは風力発電事業について進捗がみられてからと理解していいですか。

 

白幡生活環境課長 繰り返しになりますが、我々としては市民の理解が大前提と考えています。

 

今川 市民の理解を得るためには、いろいろな判断材料が必要だということは防潮堤問題を通して学ばせてもらいました。やはり判断材料が揃って初めて理解が進むと思います。風力施設ができたら市民の森はどうなるんだろうかという心配があって、それに対してこういう対策があるからと事業者の考えだけではなく、市はどう思っているのか確認しないと議論を進められないと思って質問しています。

私も市民の森に風力発電施設をつくることにはまだ悩んでいます。良いところもあるし、悪いところも当然あり、その中でこの前の請願書を受けて委員会で協議する中で、この市民の森の今後の在り方は一つの大事なポイントになると感じました。風力の関わらず、市がちゃんと利活用していきますよ、あそこが大事な場所ですよとなれば、気持ちが別の方に揺らいでいく人もいると思います。そこで改めて確認しますが、炊事棟というか休憩施設はトイレと一緒に再建する方針ということですが、それは徳仙丈の施設が終わった後となりますが、徳仙丈の施設はいつごろ目途がついて、市民の森の方の検討に入るのはいつ頃ですか。

 

佐藤農林課長 徳仙丈の休憩施設は今年度に実施設計を行って、来年度以降に建設という形をとりたいと思います。その後は市長答弁にありましたように、市民の森施設再建検討委員会の中で今後の市民の森の火災にあった休憩施設について検討しようと考えています。

 

菅原市長 徳仙丈が本年度もうすでにいろいろな話し合いもして、プランを市民の皆さんらお見せしたりして進めているのですが、実施設計が終わって8年度に建設したいと思っています。保険金は多少ありますので、それと同じ構図が市民の森にもあるわけですが、この順番にした方がいいなと思ったのは、最初に焼けたということだけでなく、その頃には風力発電のことが決着しているだろうなと、もし進んだ場合に我々はまだ話し合いもしていませんよと話したような、市民の森に何をしてくれるのかということもハッキリして、もし風車が建ったとすれば向きによっては景観の問題も出てくるということも考えて、その順番が適切だと思っています。

私たちが見せられ、多くの人も見ている市民の森でやれたらいいなみたいなものに関しては、特段、これはやめてくれみたいなものがあったわけではないことで、見たままにしているということです。合わせて、これはできるという前提ではないのですが、8基だったらこう管理用道路ができるというときに、風車には直接触れないにしながら、市民も通行できるようにしてもらった方が、今見せてもらったのはどちらかというと子どもとか若い人向け、ファミリーユーズみたいな感じですが、それに対して道があれば、季節ごとに徳仙丈に上がったときもいろいろな山菜をとっているシニアも見られるので、そういうイメージを少し話したことはありますが、あくまで住民理解が出て進んだ時の話と考えています。

 

今川 市長が話した通り、徳仙丈が終わった後に市民の森側の施設整備に関して、風力のことを全く無視して検討を進めることはできないと思います。それまでに結論が出ていればいいのですが、事業者は時間をかけても理解を求めていくという姿勢を示していますので、その時間はどのくらいか分かりませんが、ずれ始めた時に、市側の取り組みができないのかということになります。仮定の話ですので、そういうことが近づいたら議論しなくてはと思います。答弁に出てきた検討委員会について初めて聞いた気がするので、その内容を説明してください。

 

佐藤農林課長 市民の森施設再建検討委員会は森林組合の組合長や、委員長には私たちも一緒に植樹している彼峰の会の会長さんとか、徳仙丈ツツジ群生地の保護育成を支援する会、大曲地区の振興会議の方々が参加していただき、いろいろな意見を出し合っている会議です。

 

今川 検討委員会が徳仙丈側と市民の森側のどちらも検討を担当するということですね。徳仙丈側の施設は設計も決まって間もなく議会にも見えるような形になりますか。

 

佐藤農林課長 いま設計業者がつくりました内容を庁内で確認して議会にもという流れになると思います。

 

菅原市長 私が報告を受けている中では、例えばそこを利用する人たちになるだろうという人たちのヒアリングもしたうえで設計をしてもらっています。

 

今川 今回の質問は、3点目のサステナプランに新しい自然公園が出てきたので、整理した方がいいと思って取り上げました。これから予算とか自然公園の話が出てくるので、パークマネジメントについても研究していくという話ですが、徳仙丈側と市民の森側との整理も大事だと思いますし、市長が言ったアクセスが近いところの自然公園の役割もあります。山の方の自然公園の役割もあり、徳仙丈との違いも含めて、整理した方が次の施設整備の時もこっちはどういう役割ですかということを整理しないと進められないと思います。パークマネジメントというより、市民の森側と徳仙丈側の役割分担、あとは市全体の公園の役割分担と進めていくのが手順化と思いますが、考えを伺います。

 

菅原市長 先ほどの答弁の中で比較的アクセスのよい場所に野外公園を求める多くの市民の声もあると話しました。私たちが子育てタウンミーティングだとかいろんな形で子育て世代と一緒に仕事をしていますが、その方たちはどちらかというと市民の森にあまり行ったことがない世代です。ですから逆に、市民の森として大々的に頑張っていた時代が少し置き去りにされて、市民の森に人が行かないということが大きな問題です。実は、私が市長を15年やっていて、徳仙丈は別として市民の森で行われた行事は県の防災訓練だけでした。という実態がある中、一方でニーズに応えるには今回がチャンスだと思っていて、そこに風力発電に関わらず、一定の整備はしなければと思うのですが、両方がいま話題になっています。

役割分担という話を受けましたが、それは一応は書くことができます。だけど、そのように人が動くかは正直言っていまだその通りになっていないこともありますので、より皆さんのお話を聞いたり、運営というかより興味のある人たちがちゃんと楽しんでいることが市民全体に伝わるような形でつくっていくということが大事だと思います。子どもの数が減っていく中で、公園ばかりあってどうなっているのというのは当然出てくる話だと思います。室内の子どもの行くべき施設が必要だということも言われていて、ワンテンがその対象になっているわけですが、一方でやれる体力や手法があるのであれば、そこがもしかすると都会と違うところということでもあり、気仙沼がどこで魅力を出すかということについては、この野外の公園は大事なファクターだと考えています。

 

今川 利用者が少ないというところが、私も悩ましいところです。確かに市民の森は守りたいけれど、果たして将来的に利用者はどうなるんだろうと、今のまま現状でリアス・アーク美術館の周りに身近な自然公園ができたときに、はたして行政がどこまでコストをかけてたくさんの公園を維持していくかということも整理されないと、あれもこれもあった方がいいのですが、公園の限らずいろんなものがこれからは縮小に向かっていく社会の中で、負担というものを考えることも議論しなければと思いました。

そういう意味で、市民の森に限らずマネジメントを含めて利活用が課題だと思います。利活用を考えるうえで、市と地域の協働という話がありましたが、パークマネジメントで一番期待しているのは役割分担です。いろいろな公園がある中で、同じような公園ばかりではなく、特化することで利活用が進むと考えたいです。役割分担を整理して、次に市民との協働がくると思います。公園全体の役割分担と特化について改めて伺います。

 

三浦都市計画課長 都市計画課で管理している公園は50施設ほどあります。各地区に網羅されている状況で、地区ごとに特性を生かした公園の展開は必要だと考えていますので、今後はパークマネジメントの考え方をもとにしながら、研究・学習したいと思っています。

 

菅原市長 同時にキャラクターのようなものも大事です。だいたい似たような意味でおっしゃったと思いますが、リアス・アーク美術館はやはり美術館そのものに入ってもらって、構想を出してもらっています。美術館の脇にふさわしいところでなくてはならないし、ワンテンについては運営をどのような形で仕上げられるか、できれば運営母体が民間の人たちに委ねられて、その方たちが公園も含めて管理していくことが望ましいと思います。大きなプロジェクトになりますので、あれもこれもということで大丈夫かというのは、まだ双方確信が持ててないので、イメージとして民間の力と常に工夫ができるような運営をしていければと思います。

 

今川 パークマネジメントというとどうしても都市公園に引っ張られてしまうのですが、今回の市民の森については、徳仙丈側と公園エリア側のすみわけや役割分担について、再建検討委員会の中で議論になっていますか。

 

佐藤農林課長 検討会議はあくまで徳仙丈の施設と市民の森の休憩施設の検討をしています。

 

菅原市長 私が受けている報告では、そこまで議論されていませんが、徳仙丈の方にはそれにふさわしいものということで、利用しそうな人の意見も聞きながら進めています。そうすると、次のことをやるとしたときに、やはり今おっしゃったポイントは当然出てきます。それをなくして、同じものを作るわけにもいかないし、保険が出るのだからという話でもいけないと思っていますので、その時点でより話されると思います。その段階で風力発電に関わって何かが第三者からなされるかどうかも見えるはずなので、そこで徳仙丈の在り方について市民も交えて議論したいと思います。

 

今川 風力発電をきっかけとした話だったのですが、個人的には公園の利活用と役割分担について、これをきっかけに考えたいです。市民の森もそうですが、市全体で特色ある公園をつくって、外からも呼び込めて、市民からも喜ばれたらいいなと思います。たくさんあるけど利用している人がいないような公園を増やしていくことだけはやめてもらいたいです。そのために一番大事なのが市民参加だと思います。しかし、検討委員会の動きが今まで見えていませんでした。会議があるときはメディアに情報提供するとか、宣伝しながら進めてほしいです。そこを最後に確認します。

 

佐藤農林課長 はい。そのように対応していきたいと思います。

 

今川 公園づくりは本来ならすごく楽しい作業です。利活用に向かって市民を巻き込んでワクワクする気仙沼にするきっかけにしてほしいです。これで一般質問を終わります。

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


*