気仙沼市が令和6年10-11月に開催した市政懇談会。市から人口減少対策プランにについて説明した後、各地区から出された課題について市の対応を答えました。
各地区の説明資料は市ホームページで公表されていますが、新たに示された内容を中心に注目ポイントをまとめました。
■2024市政懇談会で示された市の方針等
テーマ | 市の回答 | 地区 | |
市民の森の風力発電 | ・市民の森周辺は、自然環境保全法などの法律で再エネ設備の設置を禁止している区域ではない。関係法令に基づく基準を満たしていれば国・県から許可される
・現在、市民の森の利用状況が市民全体に拡大していない等の課題がある ・事業者では、市民の森の利用促進につながる地域貢献策を検討している ※菅原市長は松岩会場で「必要な場合は議会にかけて判断したい。市の判断は準備書の後だ」 |
松岩
新月 |
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お伊勢浜海水浴場 | ・平成30年に当時把握していた遊泳エリア内の瓦礫は撤去しており、特に御指摘をいただく黒い大きな塊は遊泳エリア外に位置するものである(波打ち際から100m程沖合、水深2m程)
・しかしながら、現況としては遊泳エリア内にコンクリート片が散見され、これらは当時砂に埋もれていたものがその後出現したと思われる ・陸側の石やコンクリート片は、海岸管理者の県気仙沼土木事務所が今年度内に撤去する予定と伺っているが、実施範囲は波打ち際までであり、海中作業については多額の費用が見込まれることと、海流による砂浜の状況変化も考慮した場合、抜本的な対策は難しいと考える ・今後の海水浴場の再開は、開設者である市観光協会及び同階上支部と話し合いを重ね、現実的かつ適切な方法を探って参りたい |
階上 | |
自治会の負担金 | ・自治会から各団体の負担金について、各種団体はそれぞれの目的に沿って設立されたものであり、市民生活に貢献をしている団体であると認識しているが、その収入、とりわけ各自治会に求める負担金については慣例のままが多く、その金額、根拠、妥当性について自治会の理解が十分でないことが指摘されている
・現在、本市各担当課において、各団体の活動内容と自治会との関係性及び負担の適切性について一団体一団体検証しており、その結果については気仙沼市自治会長連絡協議会に報告する |
面瀬 | |
集会施設 | ・老朽化に伴う集会施設の整備については、現在、唐桑地域の整備を進めており、本吉地域については令和10年度以降、他の老朽化施設と併せ、優先順位を決めたうえで順次整備していく予定である。整備に当たっては、人口・世帯数の減少等を踏まえ施設の統廃合等も含めた検討となる
・新たに整備した施設については、エアコンを設置しているが、本吉地域の施設整備については長期間を要することから、地域の皆さまが安心して施設を利用できるよう、利用頻度が最も多い会議室について、順次設置を検討する。設置する会議室や整備順については、本吉総合支所地域振興課より相談するのでよろしくお願いしたい |
小泉 | |
水梨コミュニティセンターの活用 | ・令和4年度から市直営となった水梨コミュニティセンターについて、避難所は旧水梨小学校が指定避難所として隣接していることから、センターについては、施設やグラウンド等を含めた活用の検討が必要 | 松岩 | |
空き校舎活用 | 小泉小 | ・旧小泉小学校の利活用は、団体や民間企業等による利活用が想定される
・施設利活用にあたり、地区住民のご理解は欠かせないものである一方、防火・防犯面で、利活用の内容に応じた安全対策や維持管理を要することから、住民や住民団体のご意見も参考としながら検討を行っていく ・具体化している案件はまだないが、様々な角度から検討を進めており、令和6年度内に現状報告や今後の方向性について、住民の皆さんと意見交換の場を設けたい |
小泉 |
中井小 | ・旧中井小学校の跡施設活用に関しては、中井公民館の移転施設として、検討を進めている状況であり、今後の避難所のあり方については、その結果等を踏まえ、適切に判断する。(旧中井小学校に中井公民館が移転した場合は、早期開設避難所に位置付ける予定) | 唐桑 | |
条南中 | ・条南中学校跡地の利活用については、校舎等の存続や解体も含め、現時点で具体的に決定していない
・利活用検討の在り方について、施設の活用はコミュニティ活動や商業的な賑わい創出に直接つながるものが望ましいと考えており、商業施設の誘致など産業分野での利活用を含め、市として幅広に検討してまいりたい ・今後、住民や住民団体のご意見も参考として検討を行い、その進展に応じて地域の方々にお伝えしていきたい。 |
条南 | |
生活 | ・ペットボトルのキャップは令和7年4月からリサイクルゴミとしてペットボトルと一緒に収集する
・新たな市民農園の開設について、市民を対象としたアンケート調査を実施し、ニーズを把握した上で遊休農地の活用等検討したい |
階上 | |
防災 | ・令和6年9月末現在の避難支援個別計画の策定状況は、策定が必要な687人中444人が策定済みで、64.4%となっている。階上地区 については、45名中22名で、48.8% となっている
・岩井崎からの避難には自動車を使ってほしい。パークゴルフ場についても容認 |
階上 | |
道路 | ・令和5年度に道路パトロールで確認した補修対象箇所は約1,100件(うち唐桑分は約70件)、自治会をはじめ市民からの維持補修要望は約1,300件(うち唐桑分は約60件) | 唐桑 | |
信号機設置 | ・気仙沼警察署からは、交通量が少なく信号機の設置基準(主道路の自動車等往復交通量が最大となる1時間の往復交通量が原則として300台以上)を満たしてないと、設置は難しいとの回答 | 鹿折 | |
子どもの遊び場 | ・子育てタウンミーティングなどで「大型遊具があり遊びやすい公園がほしい」などの意見が上がっており、全市的な課題として認識している | 松岩
階上 |