気仙沼市議会2月定例会の報告第3弾です。高校の在り方について議論した一般質問について報告します。
これからは私立高校と市の関わり方が重要だと思います。
4 地域の高校の今後に対する市の関わり方について
少子化が進む中、小中学校の再編だけでなく高校教育の在り方についても関心を持たなければなりません。県立高校や私立高校であっても地元自治体の熱意が求められます。一般質問で何度も議論していますので、その後の対応について確認するため、次の3点について質問します。
質問① 県立高校の定員割れと、間もなく策定される第4期県立高校将来構想について、市の考えと今後の対応を伺います。
小山教育長 地域の高校の今後に対する市の関わり方についてでありますが、県立高校の定員割れと県立高校将来構想については、少子化により県内全体の生徒数が減少する中、高校入試における本吉地区の第一次募集出願率は低下を続け、令和6年度実施の令和7年度入試においては地区合計で0.58倍と全ての学科において、定員に満たない深刻な状況にあります。この状況については、切磋琢磨する環境の維持や部活動などの多様な教育活動の継続が困難になるなど、教育の質の維持や、生徒の可能性を広げる観点からも、強い危機感を持つものであります。
本市の考え方としましては、大学入学者選抜における競争力や未来社会で活躍するための基礎力を養成するとともに、本市義務教育のESD等をさらに深化させ、地域資源を最大限に活用した「探究的な学び」を発展させることが本市の未来に不可欠であると捉えております。本市といたしましては、現在の高校入試や高校の状況、今後の更なる中学卒業者見込み数の減少の状況を踏まえ、「提言書」に掲げる、英語力等の養成、探究学習への注力や、地元産業界と連携しての高等学校教育の支援に、一層取り組んでまいります。
質問② これまでの一般質問では、気仙沼市学校教育の在り方検討会議がまとめた「本市における県立高校の将来像について」の提言後の対応、市内の中高生の進路分析、市外からの生徒確保に向けた私立高校と市の連携について議論してきました。その後の対応を伺います。
小山教育長 その後の対応についてでありますが、県立高校将来構想の策定については、私自身が意見交換会への出席や県教育委員会への訪問を直接行い、本市の考えや要望を反映させるべく協議を重ねてまいりました。こうした経緯を経て、今月公表された「県立高等学校将来構想審議会」の答申案では、本市が提言した「普通科の特色化」や「進学支援」が盛り込まれ、特に、圏域ごとに「学力と探究を極める拠点校」の設置方針が明記されたことは、本市の課題意識と合致するものと認識しております。
次に、市内中高生の卒業後の進路分析については、まず、中学生において、通信制課程への進学者がこの3年間で倍増するなど、学びの形態やニーズが多様化している現状を注視しております。また、高校生では、地元および管内への就職者が令和元年度比で約6割減少しており、地域産業を支える人材の流出に歯止めがかからない状況にあります。一方で、卒業生総数が減少するなかにあっても、4年制大学への進学率は4割弱を保っており、高度な学びを求めるニーズは依然として堅調に推移しております。こうした多角的な実態を踏まえ、今後は、県が策定する実施計画に向け、拠点校を軸とした普通科の魅力化や、多様な学科・コースの確保等による地域産業を支える人材育成の拡充を重点的に要望してまいります。
次に、私立高校との連携については、これまで、本市では提言書に沿って「学びの産官学コンソーシアム」等の学習支援を展開し、実務レベルでの連携を積み重ねてまいりましたが、今後、こうした実績を土台としつつ、さらに一歩踏み込んだ公私連携の在り方を模索してまいります。特に、県立高校将来構想の進展や、授業料無償化に伴う生徒の志向変化など、高校教育を取り巻く環境が大きな転換期にあることを的確に捉え、本市にふさわしい直接協議の仕組みや、具体的な連携のあり方について、研究を進めてまいります。
質問③ 旧気仙沼西高校の校舎と校庭の活用についての市の考えを伺う。
小山教育長 旧気仙沼西高校の校舎と校庭の活用についてでありますが、当施設は宮城県が所有し、大規模災害時に支援部隊の活動や、物資の集積・配送機能を担う県の圏域防災拠点としての位置付けとされており、老朽化や統合後メンテナンスが行われていない状況から、校舎の常用的な活用は難しいと考えます。
一方、体育館及び西牧記念館については、現在、管理を行っている気仙沼高校と令和2年に施設の使用に関する覚書を締結し、フェンシング専用練習場として運用しております。
なお、校庭については、現在、気仙沼支援学校や 市陸上競技協会の活動に貸し出しが行われてはおりますが、調整を図ることにより、今後、広い場所を必要とする学校活動の際には、施設の借用も検討してまいります。
【再質問】
今川 時間がなくなってきたので絞ってお話しますけれども、学校基本調査は教育委員会でも見ていると思うんですけれども、この最新版、令和7年度版を分析してみました。ちょっと驚きの数字があったんですが、だいたい今までは市内の中学校の卒業者からマイナス100人くらいが市内の公立高校に行くと、例えば今の高校3年生ですと、市内の中学校を440人卒業して、公立には330人くらいが入りました。残りは私立や市外ってことです。市内には430人の高校生が残るということで、市内の中学生の卒業者数と、市内に残る高校生の数と出入りもあって、大体同じになってたんですね。これが今の高校1年生だと、中学校卒業した394人に対して、今の高校1年生は457人いるんですね。つまり、市内を卒業した中学生よりもええ、50人ほど多い高校1年生がいるっていうことで、これは相当私立の方に増えてるんだと思います。公立の方は順調って言ったら変ですけど、ずっと減り続けていますので私立との連携をお願いしてきました。
教育的な側面は今、教育長おっしゃった通りだと思います。これだけ生徒が外から来ていることについて、私立高校はこの間の入試で定員120人に200人超が受験しました。いわゆるUターン、Jターン、そういう人口対策も含めた連携というところをもう一歩進めてほしいなっていうのが、私の本当のこの質問の目的でした。そこについて、あの、ぜひ市長から伺いたいと思います。
菅原市長 私立であっても高校教育のあの学費等の無償化の進展によりまして、経済状態にあまりよらず選択肢の一つになっていくということがあると思います。そういう意味で、当該学校法人は千葉県を拠点として広く全国の様子を敏感に反映した募集等も行えている成果ではないかなと思っておりますし、スポーツにおいても全国レベルの表現を継続的にお持ちになっているということであります。
コンソーシアムのところでは、当該学校の校長先生にも来ていただいて、会話の機会がありますので、ぜひ、今後もどのような支援が必要なのかということは大切に考えていきたいと思いますし、その市外から来る子どもであれば、なおさらのこと我々としては歓迎しなくてはいけない立場にあると思いますので、その子どもたちが過ごしやすい環境づくりというのも非常に大切なのではないかなと、思っているところです。
また最初の質問にあった県立高校の再編においては、先んじて本市の提言を出して、なるべくいろんなパターンを示しましたけれども、既存の県立高校3校の校舎が使われるようにということで、考えていますので、そのことを進めさせていただきたいと思っています。やや難しいのは産業高校における学科の再編等じゃないかなと実は思っていますので、そこについても産業界の意見や日本全体の情勢を鑑みて、教育委員会の方から提言をし続けていきたいと思います。
今川 中学校再編ではいろいろな思いがありますので、それを高校教育の方にも広めて、少子化がこの気仙沼の教育環境の低下につながらないように頑張っていただきたいと思います。時間なくなりましたけれども、この続きをまた市長とできるように、私も頑張りますので、次回以降、この続きをさせていただきたいと思います。どうもお疲れ様です。質問終わります。





