気仙沼市議会6月定例会で、一般質問を通告しました。2期目のスタートに当たり、これまで質問したことの確認、保育所再編計画の見直し、市立病院の救急体制について質疑します。
私は19日(火)午前10時に登壇予定です。
一般質問の通告書 | |
1.答弁で早期対応を約束した取り組みの確認 |
(1) 議員2期目のスタートに当たり、これまでの一般質問などの答弁において急いで対応する方針が示されていた次の5点について、質問後の取り組みと今後の取り組みについて説明を求めます。市政は信用が第一です。目標を守れなかった場合はその理由と改善策も示してください。
① 指定管理者制度運用のガイドラインについて、昨年9月の一般質問で「29年度後期を目途にとりまとめる」「その途中において市民や専門家の意見を聞く機会も必要」と答弁しました。官民での意識共有が必要な制度であるだけでなく、復興事業で整備する施設にも影響するため、ガイドラインの内容について早期公表を求めますが、市の考えを示してください。
② 同じく昨年9月の一般質問で、旧市町単位で異なる地域コミュニティ施設の指定管理方法統一について、「31年4月の統一に向け、29年度内に統一案を作成し、30年度はじめごろに自治会や振興会に示す」と答弁しました。統一案の内容、自治会や振興会への説明を含めた今後のスケジュールを示してください。
③ 市管理漁港のすべての防潮堤整備計画について、昨年12月の一般質問で「29年度内に大方の方向性をまとめたい」と答弁しました。すべての計画は確定しましたか。状況を報告してください。
④ 同じく12月の一般質問において、地元の高校の在り方について官民で議論するための組織立ち上げを再度求めたところ、「市民を交えて考える場を設定すべく、庁内や関係先と早急に検討する」「市長部局からも参画して必要な素早い行動をとる」と答弁しました。しかし、具体的な動きが市民に見えないまま半年が経過しています。現状と見通しを示してください。
⑤ 2月の会派未来の代表質問で、唐桑と本吉の三陸道パーキングに計画していた物販施設について、「29年度内にスケジュールも含めて方向付けする」と答弁しました。その方向付けについて結論を示してください。 |
2.保育所再編計画の見直しについて |
(1)昨年12月の一般質問で気仙沼市は児童福祉施設等再編整備計画の見直しに至急着手すると宣言しましたが、その後の取り組みと今後のスケジュールなどについて伺います。
① 認定こども園を計画している面瀬、0~2歳児の受け入れ態勢整備を計画した唐桑については「特に施設整備を急ぐ」とし、29年度内にニーズ調査を実施して、30年度のできるだけ早い時期に整備方針をまとめ、ほかの各地域の整備方針も30年度内に確定させることにしていました。 そして今年3月の子ども・子育て会議には、8月ごろに施設整備の方向性について中間報告し、11月以降に計画見直しの方向性を確認したうえで、31年度から見直し後の計画を具体化するスケジュールが示されています。面瀬、唐桑のニーズ調査で分かったこと、見直し作業の現在の状況と今後の見通しについて市の考えを伺います。
② 休所している前沢保育所、小原木保育園の取り扱いは、どのように検討していきますか。
③ 市内で最初の認定こども園として昨年12月に開園した「鹿折こども園」の成果と課題は、身近な先行事例として再編整備計画見直しに反映させることが大切です。そのためには、保護者との意見交換やアンケートを実施する必要もあります。開園から半年、認可保育所と小規模保育所を年度途中に統合・新設した認定こども園としてどのような成果を挙げ、何が課題となっているか示してください。
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5.市立病院の救急医療体制について |
(1) 新しい気仙沼市立病院の完成によって、市民はその内容の充実を期待しています。しかし、医師の安定確保など運営面での課題は山積しています。市民の命を守る地域拠点病院として、特に救急医療体制については医師の負担などが喫緊の課題となっています。今後、市民と課題を共有しながら議論を深めていくために、今回は次の3点について伺います。
① 5月の市議会臨時会で和解を承認した損害賠償請求事件について、遺族は再発防止を求めていましたが、その後の取り組みと今後の対策を示してください。また、この問題は市立病院が抱える救急医療の課題と関連していますか。市の考えを伺います。
② 市立病院のホームページにおいて、「気仙沼地域の救急医療は本当に危機的状況にあります」というタイトルで救急医療体制の深刻な状況を平成21年から市民に訴えてきました。Q&Aでは、「当直の翌日に手術というのは当たり前で、医療ミスがいつ起きるか分からない状況です」との記載までありました。 その危機的な状況は改善されたのでしょうか。まだ危機が続いているとしたら、市民の協力を求めていくことも含めて新たな対応が必要です。もしも、この状況が改善されていれば、和解に至ったケースも防げたのではないかと考えました。医師の負担を軽減することで、より優秀なスタッフが集まり、医療に専念できるようになります。救急医療を巡る現状と課題、そして市民への周知を含めた今後の取り組みを示してください。また、市立病院における医師の1週間当たりの勤務時間について現状と課題、特に負担が大きい診療科目について説明を求めます。
③ かかりつけ医と大病院の役割分担、救急外来のコンビニ受診の抑制などを目的に、紹介状のない初診、緊急性のない時間外診療に対して選定療養費という特別料金を付加する制度があります。このうち紹介状のない初診については、大病院が高度な医療に専念するため、400床以上の病院に徴収が義務づけられています。400床未満でも200床以上の病院は届出によって徴収することができますが、厚労省の調査によると、気仙沼市立病と同じ300~399床規模の病院の導入率は約9割となっています。 時間外診療に適用しているケースはまだ少ないですが、軽症患者がコンビニに行くような気軽さで救急外来を利用してしまうと、緊急性の高い重症患者の診療に支障が生じ、勤務医の負担が増えます。市民の負担が増えてしまいますが、地域医療の崩壊を防ぎ、市立病院の本来の機能を発揮することこそが市民にとって本当の利益となります。診療科目ごとの実態を踏まえながら、時間外診療と紹介状のない初診に選定療養費導入を検討する必要があると思います。このことについて院内で議論したことがあれば、導入のメリットとデメリット、これまで導入してこなかった理由、今後の可能性について伺います。 |