深刻な人口減に備えた予算編成とは【一般質問通告】

気仙沼市議会の12月定例会が始まりました。議案、予算ともに目立ったものはありませんが、新型コロナに伴う追加予算が最終日に提案される見込みです。

【市営住宅集約で家賃緩和措置】

気になるな議案は、老朽化した市営住宅を解体して災害公営住宅等へ集約するに当たり、転居する入居者の家賃が一気に高くなるため、緩和措置を設けるための条例改正です。5年間は据え置き、10年目まで段階的に引き上げる制度で、例えば現行家賃が6600円の世帯が1万9000円の公営住宅に転居してもらう場合、転居から5年目は6600円のままとし、残り5年かけて段階的に引き上げ、11年目で1万9000円となります。

既存の市営住宅の集約については、今年7月の東日本大震災調査特別委員会で説明されています。第一次計画として老朽化して入居者の少ない6住宅を対象としており、入居者の理解を得て集約を進めるために家賃の緩和措置が必要でした。

※第一次集約計画の対象は下表の通りです

【パークゴルフ場の委託料を750万円増額】

補正予算では、新型コロナ禍の子育て世帯を応援するため、子ども1人当たり5万円を先行給付するため、7015人分の3.5億円などが計上されています。

同じく新型コロナの影響を受け、料金収入が減少している市パークゴルフ場に、750万円の委託料を増額することも提案されています。補正予算の内容を詳しく知りたい方は、予算説明資料をご覧ください。

【一般質問は12/13の予定】

一般質問は予算編成の在り方をはじめ、医師会附属准看護学校の募集休止、未婚率の増加に対する対応、水道料金値上げのその後についても取り上げます。

予算編成については、2018年9月、2020年12月の一般質問に続いて取り上げますが、行財政改革の計画が確実に反映されるのか、委託料や補助金の見直しをどう進めるのか、これから深刻化する人口減少に備えた議論をしたいと考えています。

通告内容は下記の通りです。12月13日(月)の5人目ですので、午後3時すぎに登壇する予定です。

質問の要旨 表題 具体的内容
1.最近の地域課題について (1)気仙沼市医師会附属高等看護学校が令和5年度末での閉校を決定したことに続き、准看護学生の募集停止も発表されました。さらに第2次救急医療を担う猪苗代病院が閉院し、地域医療の未来に不安が広がっています。その影響と市としての対応について伺います

 

(2)令和2年度の国勢調査結果から、男女とも市民の未婚率がさらに高くなっていることが分かりました。50代前半の男性は30.2%で、20年前の3倍でした。実際、出会いがなくて困っている人もいます。そこで、宮城県が開設した結婚支援センターの活用と連携、市の役割について伺います。また、施策について業界関係者などと意見交換する場の必要性について市の考えを伺います

 

(3)10月からの水道料金の値上げに伴って、市民から相談や苦情はありませんでしたか。現状を説明してください

 

2.深刻な人口減少に対応した予算編成と行財政改革について  若者流出と少子高齢化の深刻化により、今後の予算編成には大胆な改革が求められます。これから令和4年度の予算編成が本格化するに当たり、財政改革アクションプランの取り組みと合わせて、次の7点について質問します

 

(1)行財政改革アクションプランに基づき、今年5月に「民間委託等推進ガイドライン」が策定されました。コスト削減のために民間委託をより進めていく方針ですが、新たな事業候補や検討状況を示してください。課題である「委託の受け皿づくり」についても市の考えを伺います。また、「推進」だけではなく「適正化」も必要であり、指定管理施設と同じように業務委託の実績報告書を公開することを求めますが、市の考えを示してください

 

(2)令和3年度に作成することにしている「補助金等の見直し基本方針」について、その検討状況と令和4年度予算編成への反映について説明を求めます

 

(3)令和4年度の組織体制と職員配置、事務・事業の見直しを総合的に検討するために実施した「政策討議」について、その内容と成果を説明してください

 

(4)令和4年度の予算編成方針では、「行財政改革アクションプランで令和4年度に実施するとした事業については、確実に予算に反映する」としました。それに該当する計画のうち、「公民館のまちづくりセンター化」「公共施設等の利用に関する基本方針の作成」の見通しを示してください

 

(5)予算要求要領においては、開始から5年を経過する事業の検証、補助金の終期設定を何度も求めていますが、その成果が見えません。平成30年9月の一般質問でも指摘しましたが、その後は改善されましたか。今後は予算編成のたびに5年が経過した事業の数と検証結果、終期を設定した事業の数を公開するようにしてください。また、今後さらに徹底するための取り組みを伺います

 

(6)令和4年度の予算要求要領で「市所有バスの運用は令和3年度で終了予定」と通知していますが、その経緯を説明してください

 

(7)予算編成の中で、見直した事業を一覧にしてまとめ、市民にも分かるように情報発信することをあらためて求めます。平成30年9月の一般質問で提案した後、平成31年度の予算案と合わせて一覧表が示されましたが、その後は示されていませんので、議会だけでなく市民への提供と合わせて今後の対応について説明を求めます

 

 

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