新庁舎の建設基本計画まとまる【気仙沼市】

気仙沼市の新庁舎建設基本計画がまとまりました。人口減少などによる緊縮財政に備えて、できるだけ建設費用を抑えようという思いが込められています。

一般的には分かりにくいかもしれませんが、大規模な公共施設を建てる場合は、最初に基本構想をつくり、それをもとに基本計画、基本設計、実施設計へと進み、ようやく建設が始まります。新庁舎は基本構想で建設場所を旧市立病院跡地にすることや機能などを整理したので、基本計画ではより具体的な内容としました。基本構想の内容は2020年11月のブログにまとめてあります。

基本計画の詳細は気仙沼市ホームページをご覧ください。

【職員減らして面積縮小】

機能や性能は基本構想とほとんど変わらないので、注目したいのは新庁舎の規模です。基本構想では延べ床面積を「1万1000~1万2000㎡」としていましたが、基本計画では「9000~1万㎡程度」に縮小しました。新庁舎がオープンする2027年度(令和9年度)の本庁舎勤務の職員数を406人まで減らし、さらに教育委員会と健康増進課は現在と同じように別な建物を活用することにして、必要な面積を減らしました。

職員数については、今年5月に策定した第1次気仙沼市定員管理計画に基づいています。市の正職員は本年度で741人いますが、2027年度には642人まで減らします。最近は一般行政職だけで毎年30人近く採用していましたが、今後は5人の採用に抑えることで職員数を減らしていく計画です(※この問題は別の機会に詳しく取り上げます)。

※下表は定員管理計画の目標です

事務室のほかに、売店、食堂・喫茶室、医務室、多目的ホール、キッズスペースなどの面積も確保しました。庁舎前には多目的に利用できる屋外広場を計画しています。

基本設計で最終的な延べ床面積を確定させますが、「ICT化による働き方の変化なども踏まえてコンパクトな庁を目指し、さらなる規模の縮小について検討を進める」としています。

来庁者のための駐車場は130台程度を確保します。職員用には300台ほど必要ですが、この計画には含まれていません。

【周辺道路の整備は「様子を見てから」】

アクセス道の整備は「新庁舎完成後の利用者数を見てから」という説明でした。

市立病院時代には市役所より訪れる人が多かったけど渋滞は問題にならなかったこと、現市役所に比べると3方向からアクセスできることが理由です。

市道田谷上田中線に来庁者用の出入口を設置するため、敷地をセットバックして右折レーンを新設する方針です。東側の田谷7号線は幅員6mを確保し、旧看護側にも二つの通用口を設けることで、3方向からアクセスできるようにします。

【事業費は84億円。6年後の完成目指す】

新庁舎の面積を9000㎡(1㎡単価55万円)とした場合、事業費は83.83億円を想定しました。基本構想に比べると約8億円を節減しました。内訳は新庁舎建築に53.38億円、旧病院施設解体に13.27億円、敷地造成と外構工事に10.89億円、備品購入や引越などに6.29億円です。

この事業費には含まれていませんが、現庁舎の解体と跡地整備に6.6億円が見込まれます。

財源は合併特例債と合併推進債、新庁舎建設基金で賄います。

設計と施工は分離して発注し、設計者はプロポーザル方式で選びます。高低差のある土地の造成、気仙沼らしさを反映させたデザインなどの提案が期待されます。

基本設計と実施設計だけでも3年かかる見込みです。設計と併行して来年度から旧病院の解体を始め、新庁舎の供用開始は2027年度を目標としています

 

 

 

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