宮城県が公表した第7次宮城県地域医療計画(中間案)。12月28日までホームページで意見を募集していますが、気になるデータが掲載されています。
それは75歳以上が対象となる後期高齢者医療の医療費です。市町村ごとに27年度の1人当たりの医療費をまとめているのですが、気仙沼市が県内35市町村で最も低いのです。
【県平均の82%】
気仙沼市の68万4198円に対し、最高の多賀城市は94万559円と1.4倍でした。県平均は82万9348円です。
【多受診少なく、骨密度高い】
これは気仙沼市の高齢者が健康で、医療費をあまり使っていないということなのでしょうか?
市の担当者に確認してもらっていますが、他市町に比べると、気仙沼市は頻繁に医療機関で受診する「多受診」が少なく、さらに骨密度が高いことが分かりました。骨密度が高いのは、一次産業に従事するなどして運動をよくしていたか、魚のようにカルシウムが豊富な食事をしてきたかということが考えられます。
県のデータからは、気仙沼市は受診率が県内で33番目と低い一方で、1日当たりの医療費が5番目の高さであることが分かります。
今後も調査と分析を続けていきますが、気仙沼市の高齢者が元気であることとその要因が証明できたらうれしいなと思います。