過疎地域自立計画に意見を

気仙沼市が過疎地域自立促進計画案に意見を求めています。その内容は市ホームページにありますが、過疎地域に該当して初めての計画です。人口減少と少子化の対策、産業振興などに創造的な提案をお願いします。
過疎地域とは、人口減少が著しく、財政力の弱い地域が該当します。人口は国勢調査をもとに判断しますが、気仙沼市は震災前の22年の調査結果で、過疎地域になってしまいました。震災の影響は関係なかったのです。
過疎地域に該当すると、過疎債を利用できます。返済額の7割を地方交付税で補てんされるという合併特例債よりも有利な内容ですが、借金であることに変わりはありません。過疎債発行のためには過疎地域自立促進計画を策定して県と国へ提出し、さらに起債計画も認められなければなりません。
その自立促進計画には、地域の現状と課題、今後の対策が書き込まれています。総合計画を踏襲し、既定路線の事業を盛り込んだため、目新しい記述はありませんが、せっかく市民の意見を求めているので、どんどん提案しましょう。少子化対策やUターン政策は二番煎じではなく、地域に合った斬新なアイデアが必要です。行政任せではなく、地域の未来を自分たちで切り開きましょう。
なお、昨年は県内で9市町が過疎債の対象となり、計32億円が配分されています。国の予算をもとに上限が決められるため、あれもこれもというわけにはいきません。計画から余分な部分をそぎ落とし、中身を濃くするという手法もあります。

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