週末の読書タイムは、太田肇著の「公務員改革-彼らの<やる気>が地域社会を変える」(ちくま新書)でした。公務員のやる気が地域を変えるということは間違いなく、そのための手法が分かりやすくまとめられています。
よくいわれる「評価制度」の導入は危険で、仕事を任せて達成感を味わってもらい、周囲から認められていくということが大事なようです。「自律」は「やる気の父」なのです。行き過ぎた公務員バッシングやクレームは、プライドや奉仕の精神に支えられている職員を委縮させ、意欲を低下させます。
残業をたくさんすれば、仕事をしているように見える「管理主義」ではなく、仕事の結果を見ていく「成果主義」への移行も必要だと感じました。管理職過剰、地方分権に対応した少数精鋭の攻めの業務、個人責任の明確化、外部資源の活用もポイントですね。
公務員は「公僕」という考えよりも、「行政のプロ」へ。そのためには職員が主役になる環境づくりが大切なのですね。記者時代の自分も「やる気」に支えられて仕事をしていたので、大変、勉強になりました。