「100の公約」の達成度を自己評価しました

令和4年4月に行われた気仙沼市議会議員選挙で、3期目の当選を目指して「100の公約」(マニュフェスト)を掲げました。

無事に当選して、任期も折り返しを過ぎたため、その達成状況を自己評価しました。

思い通りに取り組めている公約もある一方で、うまく成果が出ていない公約もありました。この評価を残りの任期に生かしていきたいです。

■今川悟の選挙時公約100件の中間評価 (10点満点) 2025年2月時点 印刷用PDFデータ

分野 項目 評価 評価の理由
人口減少

 

人口減少が続くことは避けられないことから、目を背けずに現実的な対応を提案する  

 

市はふるさと納税、人口減少対策プランで子育て支援や移住促進に傾注するようになった。一般質問等では現実的な課題となる高齢化社会への対応などについても議論した。人口に関するデータは今川悟ホームページで発信し、市民との問題意識を共有するように努めた。また、小・中学校再編によって既存のコミュニティ単位とバランスが崩れたため、統廃合に当たっては地域コミュニティを含めて総合的に判断するように議論した。多世代同居の効果の整理ついては未着手である
今後の課題は世代間の人口バランスである。データを分析・発信し、その対策を市民と一緒に考える
旧市町単位のコミュニティとは別に、行政サービスのための広域エリアを提言する
多世代同居世帯の効果を整理し、特例措置などを検討して提案する
若者の出会い、結婚を応援するための仕組みづくりを支援する 価値観の多様化によって「結婚しない」という選択肢も尊重しなければならず、ほぼ手付かずである
移住・定住政策の成果を検証し、さらなる施策の展開について調査する 人口減少対策調査特別委員会を立ち上げ、成果を検証するとともに、Uターン政策の提言づくりに関与した。特にシェアハウスの推進を議会から提言し、市は新たな補助制度を用意した。
市の人材育成プログラムに参加した若者たちの挑戦を応援する 7 面瀬地区まちづくり協議会の事務局長として気仙沼まち大学のボード会に参画した。各プログラムの発表会にはできるだけ出席し、求められれば協力はしたが、積極的な応援はできていない。
地域おこし協力隊の活動が見えるようにし、地域課題解決に活用されるようにチェックする 一般質問でフリーミッション型の導入を提言し、受け入れ団体の公募再開につなげた。面瀬地区まちづくり協議会でも1人採用した
子育て

 

前例にとらわれない少子化対策を実現するため、子育て世代の声を集めて市政に反映させる 7 ふるさと納税の好調を受けて、市が少子化対策に積極的だったため、そのチェックを優先した
各地区への児童館機能整備を提案する(冒険遊び場や公民館児童コーナーの支援) 8 一般質問で取り上げ、児童館の移転と機能強化について議論することで、市の課題と方向性を明らかにできた
保育施設の再編と民営化を検証し、再編による施設の充実化、民営化の支援策を提案する 8 一般質問で取り上げて民営化の方針や課題を明らかにしたが、施設の充実化は課題のままとなっている
無認可保育施設に対する保育料無償化の経過措置終了で影響が出ないよう議論をスタートさせる 対象となる施設がなかったため、議論の必要がなくなった
ファミリーサポート制度を見直し、民間委託も含めてもっと気軽に利用できるようにする 1 まだ議論出来ていない
共働き世帯の子育て支援ニーズについて調査し、より効果的な政策を検討する 6 市が保育施設の完全無償化と学童保育の無償化を予定しており、利用しない世帯との公平性について調査中
産 業

 

民間事業所の賃金について仙台圏との格差を是正するために市ができることを調査して提言する 5 市の人口減少対策プランで賃金格差が取り上げられており、こちらからは確認程度の議論となっている
地域経済の中心にある水産業を応援するため、魚市場の在り方について議論を続ける 7 漁協の経営安定について調査・議論はしたものの、あり方までは踏み込めていない
近く策定予定の魚市場経営戦略とともに、魚市場使用料について引き下げを後押しする。魚市場の施設活用についても調査する 経営戦略の策定は遅れているが、漁協の取り組みで魚市場手数料は引き上げられ、経営安定につながった。使用料については議論の途中である
市が取り組む地域経済循環の推進を応援する 5 市の方向性が定まらず、十分な議論ができていない
物流拠点の可能性調査について、その成果を確認して議論を進める 3 産業界が中心となって拠点化を進めて成果を上げており、議論する機会がなかった
市の産業系施設の連携を強化するよう働きかける 6 指定管理や第三セクターの在り方について議論して課題は整理できたので、連携強化の道筋を調査中
観光 観光施設の連携について推進するよう議論を続ける 6 議論はしたが組織的な課題があって成果が上がっていない
観光推進機構の成果と財源について議論を継続し、市の負担を減らしてより自立できるようにする 6 一般質問や予算審査で議論し、機構の在り方について問題提起した。財源の問題よりも組織の持続発展が課題
国民宿舎からくわ荘の跡地活用、唐桑半島ビジターセンターのリニューアルをチェックする 6 現状と課題については把握できているが、受け皿の課題があって活用方法については踏み込めていない
大島亀山リフトの再建について長期的な視点で検証する

 

6 事業内容について議論し、その内容の情報発信に努めてきたが、事業費増加などの予想ができなかった
大島ウエルカムターミナルのあり方について整理し、地域活性化に貢献する施設とする 5 決算審査等で常に議論してきたが、地域に入って積極的に運営に関わりたいという団体等を見つけられず、物販コーナーは休業している
NHKの朝ドラ「おかえりモネ」の効果が持続されるように市の取り組みを応援する 8 観光ガイドとして案内も行い、効果を最大限高めるように努めた
海浜利用、岸壁での釣りなど、海に親しめる環境づくりを推進する 3 現状と先進事例の調査にとどまり、具体的な提言や議論には至っていない
行財政改革 公費を投入する事業で納得できない場合は、予算修正案の提出をためらわない 8 予算修正が必要な案件については、事前に問題提起したことで当局側から修正したことがあった
市職員の削減と行政サービスの充実について、矛盾しないように整理する 6 議論はしているが、答えは見つかっていない。行財政改革の一方でふるさと納税寄付金増加があって進めにくい
ふるさと納税制度が適切に活用されるようにチェックを続ける 8 ふるさと納税寄付金の使い方について議論を続けてきた。市はパッケージとして10年後も考えた使い方にこだわっているが、目に見える形での使い方も促したい
復興期から通常期に移行するため、予算の適正配分についてチェックする 8 補助金ガイドライン策定について議論するとともに、廃止・見直しした事業をチェックしている
50億円を超えた市営住宅基金について有効活用されるように仕組みを議論する 9 基金の債券運用につながる議論ができた
中期財政見通しと予算・決算を比較検証して、財政破綻しないようにチェックする 7 常に意識するように心がけている
商業系施設の自立化をはじめ、指定管理者制度の課題について調査する 8 一般質問等で再三議論し、課題について整理できたが、受託者の積極性が必要であるため、成果は上がっていない
市の業務委託の受け皿となる組織育成について調査する 5 議論はしたが方向性が未定
委託料が1000万円を超える業務委託の実績報告書を公開請求し、その内容についてチェックする 6 観光系など一部団体のチェックはしたが、もっと多くの団体を確認したい
審議会や会議について十分機能するように再編などを議論する 6 会議資料の公表などが進んだ一方で、会議体は増える一方で整理できていない
高齢化社会の進行における敬老祝い金のあり方について問題提起する 5 議論はしたが現状維持を打破できていない。他市では見直しが進んでおり、引き続き調査したい
都市計画税のあり方について、その必要性、課税エリアについて議論を続ける 7 階上地域の課税エリア縮小に続いて、議論は続けている。立地適正化計画などを見て調査を続ける
移転跡地の被災宅地について有効活用されるように調査・議論する 5 状況と課題は把握できているものの、十分な議論はできなかった
予算の見える化へ、どのように税金が使われているか分かるよう具体的に行動する 5 情報発信に努めてはいるが、「予算を学ぶ会」などやりたいと思っていた取り組みができていない
予算編成にも市民が関心を持てるように、その過程が分かるように議論していく 8 予算編成の在り方などについて議論し、その内容について情報発信に努めた
まちづくり 公民館のまちづくりセンター化を推進するため、具体像が分かるように議論する 7 前進させようと議論はしたものの、意識の地域間格差からか市側の意欲が低下してしまい、新築中の面瀬公民館で目指していたセンター化が不透明になっている
新築される面瀬公民館が人口減少社会の地域拠点モデルとなるように努力する
全地区にまちづくり組織が設置されるように支援する 7 未設置地区の相談に応じるなど、支援を続けている
地域によって格差がある地域集会施設への行政支援について整理する 9 一般質問で取り上げ、自治会所有施設の改修補助率の引き上げ、指定管理料並みの補助金交付について検討することになった
新たな総合交通計画づくりをチェックし、路線バスのあり方、高齢者の移動手段について議論する 7 一般質問等で議論して課題は浮き彫りにしたものの、解決策は示せていない
三陸道の交通量などを分析し、ハーフインター対策、観光客の誘導などについて議論する 7 三陸道を活用した広域連携のほか、気仙沼港ICのフルインター化へ向けて、気仙沼中央ICの折り返し問題を指摘した
計画されている宮城県気仙沼振興事務所の再編について、その影響を整理して対応を議論する 4 復興期間の終了とともに、支所化が検討されるものと思われ、これからの議論になりそうだ
市民による生活用品のリサイクルの仕組みづくりについて議論を始める 6 会議所青年部との意見交換を通して、市民と事業所も参加できる仕組みづくりについて調査中
街の中に美術(防潮堤アートやカツオモニュメントなど)があるまちづくりを提言していく 5 先進事例の情報収集中。具体的な議論はこれから
日本で初めて宣言したスローフード都市をもっとPRする政策を提案する 3 タイミングを見ていて、具体的な議論はできていない
インフラ

 

新市役所の整備計画について人口減少を踏まえた適正規模を議論する 7 規模は縮小されたが、事業費は増大してしまった
現市役所の跡地活用について公費が適正に投入されるようチェックする 5 まだ調査・検討段階だが、大規模な事業費投入について根本的な議論はできなかった
復興事業で整備された公園が活用される仕組みづくりを提案する(公園マネジメントと市民参加) 4 先進事例の調査にとどまり、追加の議論はまだできていない
市道整備計画の進捗状況をチェックする。特に財源確保の状況について分析を続ける 7 状況について把握するとともに、現計画の課題、次期計画での修正点について調査中
令和5年度に予定している水道料金のさらなる値上げの検証と経営課題を整理する 8 値上げの必要性等について十分に議論出来た
下水道の使用料見直しの際、合併浄化槽の家庭と不公平にならないようにチェックする 9 下水道料金の検討に当たり、合併浄化槽の維持費との比較が行われた
災害公営住宅の家賃低減化延長の是非については他の住宅再建者と不公平にならないように議論する 7 状況と課題は把握し、議論も行ったが、不公平感は解消できなかった
市営住宅の活用にあたっては民間賃貸とのバランスについて調査・議論する 7 不動産業者等から意見を聞き、空き室状況などについて一般質問で議論した
公共施設等総合管理計画と個別計画の進捗をチェックし、人口規模に合った施設の維持に努める 7 計画内容を意識して様々な議論をしているが、計画が形骸化している部分もあり、ハコモノ抑制につながっていない
教 育

 

小中学校の新たな再編計画づくりについて、希望が見出せるように積極的に議論する 8 条南中と気仙沼中の統合議案は、プロセスと時期に問題を感じたので反対した。新たな再編検討委員会はできるだけ傍聴し、議会でも議論をしているが、希望が見いだせる内容にはできていない
小中学校の指定校変更の状況をチェックし続け、そのあり方について議論をスタートさせる 8 毎年の状況はチェックしている。新たなにスタートした再編議論の中であり方について議論できそうだ
不登校への対応をはじめ、教育の多様性について気仙沼オリジナルの政策づくりへ向けて調査を始める 3 情報収集や経験から考え方は整理できたが、積極的な調査・議論はできていない
少子化が影響する高校のあり方について、地域が議論に関われるように仕組みづくりを提案する 7 一般質問等で取り上げ続け、市も行動している。県で新たな再編議論を始めており、重要な会議は県庁へ出向いて傍聴している
気仙沼西高校跡地が活用されるようにチェックを続ける

 

4 体育館はフェンシング専用の練習場となったが、それ以外の施設について議論は進んでいない
基金が枯渇するリアス・アーク美術館のあり方について市民を巻き込んだ議論に発展させる 9 広域組合議会で議論を重ねて問題点を整理し、令和8年とから市へ移管する方針が示された
医療・福祉 新型コロナ対策については、効果を検証しながらより効果的な政策を打てるように議論する 5 状況が変化したことで、先を見据えた議論ができなかった
医師会附属高等看護学校の閉校、准看護学校の募集休止を受け、市立病院附属高等看護学校のあり方について引き続き調査.議論する 8 唯一残された付属学校も定員割れが続いており、その存続について議論を続けている
市立病院の選定療養費の引き上げは、病院経営と医師負担、市民サービスのバランスを見て議論する 5 引き上げの方針が示されず、議論出来なかった
市立病院の機能が継続していくように課題を調査する 6 本吉病院との機能再編に合わせてチェックしたが、積極的な調査はできなかった
気仙沼市内における分娩機能を守り抜く 7 結果として継続しているが、議論はできていない
防災・復興 災害危険区域の設定について、引き続き情報公開制度を活用して検証する 9 災害危険区域の指定に関する問題を情報公開(本市初の非開示決定の変更)によって明らかにするとともに、住宅建築状況についてチェックを続けている
近く公表される最悪の津波想定で地域が混乱しないように情報を整理する 8 今川悟ホームページやセミナー講師などを通して情報発信に努めた
災害危険区域内で再建した事業所で働く人たちの津波避難について、特に危機感を持って対策を進める 8 一般質問等を通して問題点を議論した
防潮堤整備後の維持管理について検証を続ける 8 決算審査等を通じて議論しているほか、研究者の視察受け入れ等を通じて検証を続けている
魚市場の防潮堤出入口ゲート(陸閘)の閉鎖について、防災と生業(なりわい)の視点から議論を続ける
東日本大震災の復興を検証して教訓を洗い出し、ホームページや論文等で発信する 9 議会で議論するとともに、災害公営住宅や災害援護資金等の課題を継続して調査している。災害危険区域の課題は論文にまとめて発表した。日本記者クラブに招かれて震災復興の状況を説明した
後世の命を守るため、市公式の分かりやすい震災教訓について整理するように提案する 8 一般質問等で取り上げたが、費用の関係で前進していない。
震災遺構・伝承館で語り部活動を続け、来館者の声を今後の防災伝承に反映させる 9 語り部を年間50回ほど続け、来館者から得られる感想を市政に生かしている
復興ガイドを続け、支援に対する感謝を伝えるとともに、震災の教訓を発信する 8 復興10年記録誌の改定版を自費出版したほか、復興ガイドとして視察を受け入れた
震災後の地盤隆起が及ぼす影響について引き続きチェックする 8 毎年3月に地盤隆起の状況を確認して発信している
議会改革

 

議員定数のあり方について議論を進め、任期中に結論を出す(現時点で個人的には3人減が妥当と思う) 9 議員定数等調査特別委員会の委員として、定数3人減の方向性をまとめることに関与した
決算審査に事業仕分けを取り入れるため、決算委員会の継続設置を提案する 3 任期後半から議会運営委員会の委員を外れたため、実現に向けて具体的に動けなかった
各委員会が調査結果をもとに政策提言をまとめられるように仕組みをつくる 8 議会として政策提言マニュアルを作成し、常任委員会や特別委員会で政策提言が行われた
震災や復興に関する行政視察を積極的に受け入れるための仕組みづくりを提案する 6 議論はしたものの具体的な政策に結びつかなかった
会議時間短縮へ議会運営委員会と当局が意見交換できるよう提案する 3 任期後半から議会運営委員会の委員を外れたため、実現に向けて具体的に動けなかった
仕事を持つ市民でも議員になりやすい環境づくりを調査する 5 議員定数削減に伴う課題として認識したが、まだ具体的な議論はできていない。広報のレイアウトを工夫して議会に関心を持ってもらうようにした
決断できる議会とするため、会派や委員会のあり方について議論を始める 6 会派は定期的に会議や勉強会を開催する集団となり、委員会でも議員間討議が定着してきた
議会内の役職は求めず、一議員として議論を先導したい

 

3 推薦される形で任期前半は広報公聴委員長、後半は総務教育常任委員長、会派の幹事長を務め、断れなかった
共通テーマ 市役所や議会が課題を抱え込まないように、市民向け勉強会を定期的に開催する 6 議会や委員会として講演会等が開催されたが、あまり貢献できなかった
市主催の説明会や意見発表会などへできる限り足を運び、現場の声を聴く 8 できるだけ傍聴するように努めた
近隣市町との連携について、あらゆる分野での連携を視野に入れる 4 一般質問で取り上げたり、近隣市町の議員と交流したりしたが、具体策につながっていない
定例会ごとにポイントをまとめて情報発信する(面瀬地区には新聞折込) 10 定例会ごとにお便りを欠かさず発行したほか、今川悟ホームページで情報発信した
今川悟ホームページで継続して最新の情報や市政の課題を発信する
復興・防災などに関する視察研修について積極的に対応する 8 復興ガイド本を増刷してできるだけ対応した
次の任期のことは考えずに、4年間の任期中に成果を出せるように気持ちを引き締める 9 次の選挙のことは考えずに全力を出し切るように努めた
月額36万4000円の議員報酬に見合った仕事をしているか、常に自分へ問いかけるようにする 9 常に意識して活動した。年4回の定例会では必ず一般質問か代表質問を行うようにした
この公約について、2年ごとに取り組み状況と成果をまとめて今川悟ホームページで公表する 6 2年ごとの予定だったが、約1年遅れてしまった
気仙沼が震災を乗り越え、この自然を守りながら、多様な個性を認め合い、幸せを感じられるまちとなるように全力で取り組む 9 災害公営住宅の家賃減免に関する相談会に協力したり、面瀬地区のまちづくり協議会事務局長や防犯協会長、面瀬川ふれあい農園事務局長としてまちづくりの実践に取り組んだり、語り部、観光ガイドとしても気仙沼のために頑張った
総合評価 7 公約を意識して活動はしたが、もっと頑張らなければならない

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