6年後の新入学生は293人。最多は九条の45人

気仙沼市教育委員会が小・中学生数の推移予測をまとめました。

今年5月1日現在の住民登録をもとに、各校の児童・生徒数を予測しました。このデータからクラス編成(基本は40人で1クラス。小学1・2年と中学1年は35人)が見通せるほか、小・中学校再編議論の参考にもなります。

【大島の全校児童数は6年後に半減】

子どもの減少は著しく、今年の小学6年生は445人ですが、6年後に1年生となる昨年度生まれの子どもは293人ですから、11年で34%も減っています。

その一方で、面瀬小、唐桑小、中井小の全校児童数は本年度よりも6年後の方が増える見込みとなっています。減少率が高いのは大島小(-48%)、津谷小(-40%)、九条小(-26%)、松岩小(-22%)、新城小(-21%)、階上小(-20%)です。

【入学まで続く子どもの市外流出】

詳しくは表を見て頂きたいのですが、気になるのは年齢が上がるごとに子どもの市外流出傾向が見られることです。例えば昨年の推計では、令和6年度の新入学を「314人」と推計しましたが、今年の推計では「296人」となっています。このような減少は小学校に入るとようやく落ち着きます。

これは、親の転勤が原因と考えられますが、子どもの教育のために仙台圏へ引っ越している家庭もあります。

【推計と実績が大きくことなる学校も】

この傾向は学校ごとに異なります。気仙沼小、九条小は入学前の減少傾向が強いですが、鹿折小と松岩小は増加傾向が見られます。例えば気仙沼小の2017年入学者数は、2016年時点で40人と推計していましたが、実際は29人でした。逆にj松岩小の2018年に入学者数は63人でしたが、2016年の時点では52人と見込んでいたのです。

これは復興に伴う転出入と震災後に増加した指定校変更の影響と考えられますが、その他の学校では推計と実績値に大きな変動は見られません。我が家もそうでしたが、若いうちは実家を離れて市街地のアパートに住み、子どもが保育所にあがる前に実家に戻ったり、実家近くに家を建てたりしている人がいるからかもしれません。

いずれにしても住民登録に基づく推計はあくまで見通しですので、実際の児童数は入学してみるまで分からないということになります。

小・中学校の再編計画はいよいよ第3段階へ入りますが、学校別の子どもの数についてしっかり分析し、説明に臨むことが大切です。

 

 

 

 

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