唐桑半島にある小鯖漁港の防潮堤説明会を傍聴してきました。
ここは防潮堤の位置を海岸線から100mほど後退させ、谷をふさぐように北側(図面㊧)と南側(図面㊨)に傾斜堤整備を予定しています。防潮堤の上を市道が走る「兼用堤」の設計で、高さは海抜9.9mです。
北側には堤防背後地に民家二軒があり、県と地域は詳細設計に進むことを合意しました。
一方、南側は背後地に民家がなく、県は「造るか造らないか地域の相談して決めたい」と説明。住民からは「高台移転するので不要」「税金がもったいない」と不要論があった半面、「両方造ってほしい」という意見もあり、継続協議となりました。
防潮堤が片側だけになると、堤体の上を走る市道が途中で途切れること、津波被害が増幅する恐れがあることが無堤化の課題です。堤防の有無による災害危険区域の比較、レベル1津波の浸水域など、判断材料となる情報が不足しているので、行政に丁寧な説明を求めたいと思います。