内湾の宅地かさ上げに遅れ

気仙沼市は11月12日、内湾地区(魚町・南町)の被災市街地復興土地区画整理事業による宅地造成の計画見直しを公表しました。全11.3haのうち9.9haで、完成が1~2年ほど遅れます。

■約9割のエリアで計画変更

津波に強い地域づくりのため、土地区画整理事業を活用した宅地のかさ上げ工事は、エリアを分けて建物解体や盛り土を進めています。計画では27年度末まで4.3haの宅地が完成して引き渡される予定でしたが、1.1haに変更されました。

内湾地区の宅地完成時期

エリア別に変更は下図の通りです。完成時期が27年度から29年度へ変更されたエリアもあります。市は年度のできるだけ早い時期に完成するように努め、細やかなスケジュールも明らかにするそうです。

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■要因は移転先確保や工事調整

遅れの理由は、家屋や事業所の解体と仮移転先の確保、他の工事との調整、想定以上の基礎杭撤去などです。災害公営住宅や共同建設の商店街の土地はすでに引き渡されており、今回の計画変更による影響はありません。すでに魚町では9割以上が同意している換地案については、元の位置へ換地希望が多く、急ぐ人は早期完成エリアへ換地したため、完成時期の変更による換地への影響はほとんどないとみられます。

仮設商店街のあるエリアでも完成時期は遅れますが、商店街の撤去は予定通り進めます。

対象者にはお詫びと説明資料を送付済みで、今月25、26日には説明会を開きます。

事業の進捗状況は下表の通りです。今後もさまざまな理由で完成時期が変更となる可能性はあります。

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