気仙沼市議会2月定例会の報告第2弾です。
一般質問の後半で取り上げた小中学校再編について報告します。
【検討委員会が中間報告へ】
中学校9校を4校に再編する方向で、小中学校再編検討委員会が3月中に中間報告をとりまとめ、4月以降に保護者や地域を対象にした説明会に入りますので、関心を高めてもらうことが質問の目的でした。
少子化の中、統合が必要だという考えは理解されますが、その内容とデメリットについてはしっかり考えなければなりません。委員会から答申(8月予定)が出てしまえば、簡単には後戻りできなくなるからです。
特に階上、松岩、面瀬の統合は、本市として初めての3校再編案で、統合すると5クラスになる学年(35人学級が計画通り進んだ場合)もあります。統合先となる松岩中学校では教室が足りなくなるため、仮設校舎が必要になります。あまりに小さな学校も問題ですが、大きすぎるデメリットも考えないといけません。
一般質問では、現段階での教育委員会の考えを整理しました。前回の説明会は参加者が少なく、次も同じようになることが心配です。なお、再編検討委員会の状況は市ホームページで確認できます。
今後のスケジュールと中学生の生徒数見通し(市教委まとめ)は次の通りです。
今川悟の一般質問
令和7年2月26日
2 小・中学校再編の進め方について
令和6年6月に設置した小・中学校再編検討委員会が中間報告の取りまとめ作業に入り、具体的な再編案について保護者や市民から意見聴取する段階に進む見込みとなりました。再編計画の決定に向けて重要な局面に入ることから、建設的な議論に発展することを期待して、次の5点について市の考えを伺います。
質問① 小・中学校再編検討委員会に諮問したのは、「再編の基本的な考え方」「具体的な学校配置案」「今次再編後の考え方」「再編整備の具体的な方策」「その他の必要事項」の5項目です。中間報告は3月中にとりまとめる予定ですが、検討委員会を傍聴していて「今次再編後の考え方」と「再編整備の具体的な方策」について議論が不足していると感じました。この2項目を諮問事項に入れた理由と現在の検討状況を伺います。
小山教育長 小・中学校の再編の進め方についてでありますが、「今次再編後の考え方」については、出生数から見通すことが可能な令和12年度までの小学校、令和18年度までの中学校の児童生徒数等の状況を分析し、急ぐべき対応に加えて、中期的な展望によるさらなる再編も考慮すべきと考え、諮問しているものであります。また、「再編整備の具体的な方策」については、再編に至るまでの準備プロセスや、再編の必要性を、保護者や市民に理解していただくための手順等について、諮問しているものです。
再編検討委員会では、これまで主に「再編の基本的な考え方」と「具体的な学校配置案」について、小学校は現在の学校を維持し、中学校は早期に4校に再編する方向で検討が進められており、「今次再編後の考え方」と「再編整備の具体的な方策」については、今後、答申までに一定の方向性の検討を行っていただくことを考えております。
質問② 事務局がたたき台として示した中学校を4校に再編する配置案について、検討委員会は「妥当」としましたが、最短で令和9年度、10年度と想定する時期については準備期間への不安から慎重論も出ています。特に階上、面瀬、松岩の3中学校の再編については、1学年最大5クラスと現校舎に入りきらない規模であり、仮設校舎などのデメリットの面も心配されることから、段階的な再編の可能性を含めた慎重な検討が求められます。4月以降に保護者や地域へ説明する際の注目ポイントにもなりますので、「3校同時再編」と「段階的な再編」について教育委員会が考えるメリットとデメリットを伺います。
小山教育長 段階的な再編についてでありますが、令和5年度の本市中学校1学年当たりの学級数は1.57で、県内の市で最も少ない状況となっております。4校への再編については、出生数及び学級数の減少による教育活動の様々な課題を早期に解消し、さらに学校の魅力化を図るため、学校間距離や必要となる教室数を確保できる既存校舎の活用など、総合的かつ多角的な視点から、この4校案が最良であると考え示しているものであります。
教育委員会では、段階的に再編することについては、残された1校の生徒の学習環境が改善されないまま次の再編まで長期間待つことになることから、早期の4校再編が必要であると考えており、また、再編検討委員会においてもこれまで段階的な再編についての検討は行われておりません。
質問③ 小・中学校の再編の議論と併行して、スクールバスをはじめとする通学費用について、市がどこまで覚悟できるか示していく考えが明らかにされていましたが、中間報告には間に合いますか。現在の検討状況について伺います。
小山教育長 スクールバスをはじめとする通学費用についてでありますが、中間報告及び答申に関わらず、通学は徒歩、スクールバス、既存交通機関の活用等、個々に合わせ 合理的かつ安全な方法を選択してもらうことになります。また、再編に伴い新たに生じる経済的負担については、市が責任をもって対応いたします。合理的で安全な通学方法については、今後、再編内容確定後、それぞれ再編校の関係者等で構成する準備会等の場において、具体的な内容を確認・確定してまいります。
質問④ 合意形成に時間と労力を要した前再編計画の教訓は、計画策定の段階で市民の理解をしっかりと得て、決まったらなるべく早く実行に移すとのことでした。理解を得るためには、メリットだけでなくデメリットについても整理して十分な検討材料を揃えること、再編ではなくても解決できることを混同させないこと、地域への影響について考慮すること、意見を出しやすい環境をつくること、住民同士で話し合いの機会をつくることが大切だと思います。市民理解の醸成に向けた取り組みと考え方を伺います。
小山教育長 市民理解の醸成に向けた取組と考え方についてでありますが、取組については、具体的な学校配置や時期を決定する前に、市民から広く意見を聞き取ることが必要であるとの考えから、児童生徒・若者のワークショップや保護者・市民からの意見聴取会、ウェブによる意見聴取等を行ってまいりました。また、再編検討委員会は全て公開で行い、協議した内容は時間を置かずにホームページや新聞広告でお知らせするなど、市民と共に再編を考えるスタンスを大切にしてきております。
中間報告策定後の説明会においては、より多くの市民に参加していただけるよう、広報の工夫や意見を出しやすい環境づくりに努めてまいります。市民理解の考え方については、再編検討委員会の基本的な姿勢として、再編により生まれる学校の魅力を前面に示すことが市民理解につながるとの考え方のもと、中間報告でそれを市民に示すべく、協議を進めていただいているところであります。
質問⑤ 中学校を4校に再編することが現実となれば、道路をはじめとするインフラ整備、交通・住宅政策、地域コミュニティにも影響を及ぼすことが考えられます。小・中学校再編計画の策定作業と併行して、学校教育以外への影響と今後の対応について考える場が必要と思いますが、市の考えを伺います。
菅原市長 学校教育以外への影響と対応を考える場についてでありますが、小中学校の再編に関わらず、本市のあらゆる行政計画の改定時には、人口減少や高齢化、高齢独居世帯の増など、想定される社会変化に合わせた不断の見直しが必要と考えており、それぞれの会議体の中で適切に議論を重ねてまいります。
【再質問】
今川 答弁を聞いてあらためて感じたのは、合意形成の山場に向けてどう準備するかということですが、前回の教訓をもとになるべく計画を確定するときには市民の理解を得ていきたいということは市側の考えだと思うのですが、その点については間違いないですか。
西城副参事 議員がおっしゃる通り、中間報告前に市民等から意見をお聞きしながら、それを中間報告でさらに示して説明していくというスタンスは変わっていません。
今川 要はですね計画が決まったら後戻りさせないように、計画通りに進むようにということを今回は目指しているということだと思いますので、心配しています。一つずつ確認していきますが、1点目の質問の「今次再編後の考え方」とについては、答弁によりますと中学校4校に再編した後の中期的な展望というお話だと思うのですが、抽象的な話ですので、どのくらいを見た中期的な展望ですか。令和18年度までの中学生の推移まで含めた中期的展望なのか、その先のことを言っているのですか。
伊藤教育部長 その通りまずは令和18年度までというところが今のところの数としては見通している生徒数です。ただ、再編のその後については、10年ほどのスパンも見据えたうえで現在の出生数等も含めて、教育環境をどのようにしていくのかということも含めて考えていくものと考えています。
今川 4校に再編したとしても、現在の出生数を見ていくと、そのままも難しいということだと思います。10年単位でその先を考えていこうということですが、答弁では中間報告には間に合わず、最終答申までには検討しますということだと思いますが、その先どうなるのかを市民は知りたいと思います。中間報告に盛り込まないで、保護者や地域の意見聴取に進むことになりますが、最終答申が出た後は意見聴取ではなく、個別のケースの合意形成に入っていくことになります。答申後に教育委員会としての計画案が出て、そこに地域や保護者が意見を言えればいいのですが、今のスケジュールではそうなっていません。
伊藤教育部長 中間報告の中にも今次再編後の考え方は入れていく予定です。それで説明会をやっていって、その中のご意見は当然、鑑みなければならないと思っていますが、基本的には答申までの間にそこを含めて盛り込んでいくということです。
今川 このやり方だと前回の計画の時とほとんど変わらないと思っていまして、前回の教訓を踏まえて、計画が決まる段階では市民の合意をある程度得て、その後、個別の再編についてはそれぞれの学校単位で説明していくのは分かるのですが、計画が後戻りできないのであれば、中間報告の説明はすごく重要になってくると思います。今のスケジュールだと中間報告の後にしか地域と保護者は意見を言えませんが、状況によっては最終報告案が出た段階で地域にまた説明に行くということも考えられますか。
伊藤教育部長 ご指摘の通り、中間報告のとりまとめが非常に重要であるというふうには認識しております。そういった意味で中間報告の取りまとめまでに地域や保護者の意見聴取会も行ってますし、そもそも再編準備会においても中間報告のとりまとめが重要であると指摘もありますので、そういったところも含めて考えてきました。それからいったん答申が出た後に、地域住民等の話を聞いてというようなことは、答申ですので基本的にそれで固まるというふうに考えています。
菅原市長 基本的に私も会議に出ておりますので答弁の一端を担わせていただきます。先ほど来の今川議員のお話は、最終答申には「その後のこと」も諮問しているのだから何らか書かれるよねということで、それはその通りだと思います。書かれるべきだと思います。少なくても今まで私が資料をもらったり聞いたりしている範囲では、1学年1クラスというのはよくないということになっているわけです。それは誰もがそう認めている。じゃあ、次に1学年1クラスはいつ起こるか実は見通せるわけです。じゃあ1学年1クラスが1校だけで起きたらそこでまた再編かというと、そこはもう少し先を見るということだと思いますので、例えばそのことが大きなポイントだとすれば、そういうニュアンスを書くことになると思いますし、それ以外のこともあるか分からないので、そこは議論していただいて、その先をどう書くのかということだと思っています。
市長部局としては、その先も見据えておかなくてはいけないと思っています。ですから、先ほどの最後の質問はなかなかピンとこないとこがありました。道路とかいろいろなことだとか考えたらその先まであるわけです。だから、その場での最適を見通してやっているということも、今回の答申に何年後はこうしますというところは書けないと思いますが、基本的にはこういう観点でというようなものは私は盛り込める議論は今までしてきているし、資料も出ているのではないかと推察してまいすので、教育委員会とは打ち合わせしていきたいと思っています。
今川 この中間報告に対する意見聴取がすごく重要だということを訴えておきたいです。具体的な配置案が出る前の説明会には人が全然集まらなくて、そういう風に決まってほしくないので、きょう質問に取り上げました。地域や保護者が計画に意見を言えるのは、4月以降の中間報告に対する意見聴取だということを認識していただきたいです。そのうえでお尋ねしますが、「再編整備の具体的な方策」は答弁では手順の話だということですが、私はハード面の話がここに入ってくると思っていました。ハード面のことは今回の諮問には入っていないのですか。
鈴木教育総務課長 ハード面の整備についての中間報告は、こちらは再編検討委員会の皆様で、その表現方法などについて協議いただいているところです。
今川 いま答弁は「魅力化」の部分で、トイレとかのハード面だと思います。校舎の建て替えのような大きなハード整備は今回は入っていないという確認でした。この後、予算で気仙沼中学校の体育館整備に関連するようなことも出てきますので、これまでは再編計画が出来てから学校施設の整備計画を出すという話があったので、それは教育委員会の責任で出すということでいいですか。
菅原市長 まずですね、今川議員も会議を傍聴されているから分かると思いますが、再編に伴うハード整備というものは議論が行われていませんし、そのことを想定していません。初めて4校体制になると、実は校舎の大きさの問題が出てくるということが見えたということです。さらに、先ほどおっしゃっていた松岩、階上、面瀬の3校グループにおいては、最大の松岩中学校を利用したとしても、校舎が足りない。一時期は足りないということもあって、そのことは市長部局としては対応しなくちゃいけないことだと思っています。そのことの弊害がもしあるとすれば、その弊害を最小限に食い止めるということが必要ですので、今私が聞いているのは、普通教室には使わず、臨時的な建物は特別教室、常に生徒が自分の城としている場所ではない活用の仕方で間に合いますという風に聞いています。そのようなことは後から出てきたと思います。その他にトイレとか、そういうことは今おっしゃっていただいたように、魅力化の中で、トイレの様式を魅力化というかは問題がありますけれど、最低はこれをやってよね、私たちもいい機会だからそれはやりたいと思っているところです。
もう一つ、気仙沼中学校の体育館について、途中で私たちそのことの整合性を整理するために、気仙沼中学校の体育館の新築整備工事ではないという風にしています。西校舎の解体工事と途中から名前を変えてもらいました。いずれにしても西校舎は解体しなくてはなりません。土砂災害危険区域にも一部入っているということで、今回は予算計上しています。条南中学校と統合の時は、体育館を建て替えるという話をしているので、そこの話との整合性をギリギリのところで、そういう事業名で今回出させていただいたことになります。その次の段階がもしあるとすれば、その時に校舎に全くのハード整備が必要ないのかは、これから考えなくてはならないと思います。その時に建物の大きさだけでなく年次は何年なのか、その時にどんな学校をつくるのか、本当の魅力化とはなんだということに及ぶ話だと思います。そこまでは明確な言及はできないけれど、何が課題になるのかということぐらいは書かれるような答申であってほしいなと思っています。
今川 2番目の質問にも入りますが、いま市長がおっしゃったとおりだと思います。再編に関して1学年1クラスのような中学校は複数クラスにしていきましょうということには誰も反対しないと思いますが、それが例えば松岩、階上、面瀬のように1学年5クラスになるような再編を求めているかというと、そうではないと思います。教育長の答弁だと、段階的再編にすると1校だけ残されて、そこは改善されないと、一般論的に1学年1クラスのような学校はなくしていきましょうという話と、1学年5クラスになるような統合を進めていきましょうというのは話が違っているなと思って、2番目の質問をつくりました。さっき市長からも話がありましたが、最初の説明では5クラスになって教室が足りなくなるという話だったので、デメリット部分かなと思ったのですが、その教室は特別教室みたいに工夫して、仮設校舎はつくらずにいけるということですか。
鈴木教育総務課長 既存校舎を最大限活用できるように配慮したうえで、なおかつ再編した場合、普通学級は普通の校舎に、学習室とか普段は常駐しなくてもいいようなところ、そういうのは仮設校舎にという対応を考えているところです。
今川 普通教室は仮設校舎に持っていかないということですね。そういうことを中間報告に盛り込めるものは盛り込んでください。これから地域説明会に入っていくときに、さっき答弁で聞き取れなかったのですが、メリットとデメリットがあるのではないかということで、デメリットに関しては段階的に再編していくことで取り残される学校が出てしまうということ、再編するなら仮設校舎が必要になるということ、それでも急いで統合するべきかというところが地域から出てくる話になると思います。令和10年度で3つの中学校を統合するという話で進んでいますが、例えば1年、2年ずらしたらどうなるのか、いろいろなシミュレーションをして説明に当たらないと、どこがベストな状態で統合できるのか、仮設校舎が必要なくなるのか、再編検討委員会の資料だけでは分かりにくいので、しっかり説明資料をそろえていくことは可能ですか。
伊藤教育部長 すでにシミュレーションもしていますし、資料についてもとりまとめております。そういった意味で基本的に検討委員会の方もそうですし、地域におろしていくときも同じような形で説明できるように配慮してまいりたいと思います。
菅原市長 例えば4校になったときに、本当は一つの学校でいいのではないかと話す方もいます。それもそうだなと皆さん思いました。仕組みとしてはできませんと教育委員会から説明しましたが、しかしながら、実際に制服をそろえるとか、その先を見据えた部活とかもあるのだと思います。そういう運営が、全体の人数が少ないから必要になってくる。それと、次のステップの時に抵抗感がないとか、気仙沼の中学生全体が同じ方向を向くとか、教育的な優越性みたいなものが出せるかもしれないとか、そういうこともあると思います。それも4校にするときに1校だけ1段階踏むということにはあまりメリットはなく、どちらかというとデメリットの原因になると私は理解しています。
あとは人数とか、校舎のことを全部整理していくと、伊藤部長が言ったような一定の説明はできると思っていますし、市長部局としてお金があまりかからなければそれに越したことはありませんが、今回の統合において、仮設校舎ができるということは受け入れるべきだと内部の打ち合わせでは感じています。
今川 3番目の質問にも入りますが、通学手段について踏み込んだ答弁がありませんでした。心配しているのは、特に松岩、階上、面瀬の場合、学校間の距離が近くて、今のルールだと(松岩中学校からだと)岩井崎などを除いてほとんどが6キロ以内になります。それでもスクールバスは出すというのが覚悟だと思っていたのですが、そういった話ではないのですか。
菅原市長 市では覚悟しています。ですから、新たなお金の負担は出さないとか、再編によって特別遠くまで歩く必要が出るとか、皆さんが抵抗感があると思いますし、私たちはできるだけそれを少なくして、スクールバス等の全体の費用を抑えるためには、どのような回り方がいいか、部活と同じように同じバスを使うとか、これは私案で難しいと言われているのですが、始業時間を変えることとか、いろいろな工夫が必要だと思っていますし、例えばワンテンの将来の使い方の中に、フリー学童みたいなものは作れないかみたいな話も内部で話しています。その時も車は必要です。そういうことを総合的に出して足の需要を出した時に、何が一番適切か、経費を小さくできるかということを私たちはやっていきたいと思っています。
その時に出てきそうなのが、学校の近くまで送っている人がバスだったら近くに行けないと言い出す人がいないとは限らないと思っています。本来であれば、子どもは4キロ、6キロにしても歩くことになっているので、降ろす場所とか集まる場所とかを決めておく、一定の徒歩というのも有りだとすることが、もともとの教育の精神にやっているのかなということで十分解決できると思っています。
今川 6キロ以下でもスクールバス、統合に伴うスクールバスは覚悟しているという話でしたが、教育長の答弁内容とずれていると思います。中間報告を市民に説明するときは、市長答弁の内容で説明するのですか。
伊藤教育部長 まだ再編検討委員会が進められているということで、答弁が慎重になりましたが、基本的には先ほど市長が申した通りの考え方です。
菅原市長 私の地区はどうなんですかというのには答えられないと思いますが、原則こうだということは当然出さなくてはならないです。ただ、原則を示してもし、当然守られないという事例もありまして、私は条南中学校の統合後に車と闘いながら、相当気を付けています。最初はこういう風にスタートしましょうとスタートしても、実際は1年、2年そんなに経たなくても、実はそういう風に人は動かなかったというようなことが出てきます。難しい話もあると思いますが、車で送ってきた人が明日も車で来るということは保証しませんし、スクールバスに乗るということをどこまで斟酌するか。50人乗れるバスを用意したけど実際は10人です、だけど50人は乗る権利は持っていますみたいなところをどうするのか。たぶん2、3年運行しないと、できれば1年ですけど。そういうことを含めて、原則を私は安心していただける書き方が必要だと思っています。
今川 統合によるデメリットを皆さん心配すると思いますので、ちゃんと説明できるようにしてほしいです。統合は仕方ないにしても、生活が変わることへの配慮もお願いします。それぞれの計画の中で見直していくということですが、総合計画は選挙もあるのでいま踏み込むべきではないという話も前にありました。しかし、中間報告の説明に行けば、避難所の話とか、コミュニティの話が出てくると思います。そういったときに教育委員会だけでは答えられないので、市長部局からも参加することになりますか。
菅原市長 誰が参加すれば答えられるか難しいことですが、誰も参加しないということはありえないと思います。今の話の中で、事前に決めておかないといけないのは避難所の問題だと思います。あとのことは人も合わせられるし、予想もできないことばかりです。しかしながら、午前中の質問にもあったように、自主防災組織で頑張ろうと思っているのに、避難所どこですかという話はあり得ません。ある程度決めてからお知らせするような説明が必要だと思います。難しいのは跡施設利用と避難所の関係ということに踏み込むことです。そこは少し研究が必要だと思っています。
今川 いろいろな想定を持って説明会に行ってほしいです。今回の中間報告に対する意見聴取がすごく重要な局面になってくると思います。なるべく地域側も関心を持つように呼びかけますが、そこでデメリットや心配事に対して回答できるかがミソになります。結果が決まってから合意形成が進まないのは生徒数から考えると大変です。検討委員会はまだ数回残っていますので、十分に進めていただきたいです。これで質問を終わります。