気仙沼市では、5月に14人が生まれ、58人が亡くなりました。月の出生数が10人台となったのは初めてだそうです。
■初めての10人台
気仙沼市の月別出生数は、何度か20人になったことはありますが、一気に20人を割り込んでしまいました。27年の1~5月の出生合計は130人で、前年同期と比べると14人少なくなっています。このままのペースだと、年間出生数は350人程度に収まります。
5月の転入者は102人、転出者107人。世帯数は21増の2万6163世帯、人口は49人減の6万7130人です。地区別では、松岩、大谷で住民が増えました。
■旧気仙沼市は5万人を切る直前
市町合併によって人口の増減が分かりにくくなっているので、合併前の市町ごとにデータを見てみましょう。
合併する前の人口(平成16年末)は気仙沼市5万9954人、本吉町1万1969人、唐桑町8495人、計8万148人でした。それが今年5月末では気仙沼市5万113人(-16%)、本吉町1万352人(-14%)、唐桑町6665人(-22%)、計6万7130人(-16%)になりました。唐桑の減少が目立ちます。
■わずか34年で7万人⇒5万人へ
注目したいのは、旧気仙沼市の人口です。ピークだった昭和56年の6万9036人に比べると、3割近く減少しました。平成16年に6万人を切ったときはショックでしたが、数カ月内には5万人も切る見込みです。わすが34年で7万人が5万人になるのですから、いろいろな問題が出てくるのは当然なのです。