気仙沼市の岩井崎、尾崎、大島などで計画されている防災林の復旧工事が間もなく始まります。完成イメージでは緑の森のようですが、最初は20㎝ほどの苗木を植えるので、成木になるまで30年はかかるそうです。
尾崎の事例
尾崎地区では、津波で浸食されて砂浜となった海岸を埋め立て、防災林と防潮堤を整備します。この防潮堤は、防災林を守ることを第一とした「治山施設」と位置付けられるので、海岸保全施設とは異なります。担当は県気仙沼振興事務所の農林振興部です。
防災林造成工事の入札は3月3日に行われました。予定価格は約4億円です。防災林(幅50~167m)を海抜3.1mへり盛り土造成するほか、3万4千本のクロマツを植栽します。
苗木の高さは「20㎝以上」と指定しました。風から守るための板垣も設置します。板垣で20m×10mのマスを作り、2m間隔で苗を植えます。
この苗の成長は、1年で30㎝前後で、防災林としての機能が真に発揮できるのは30年後のこと。当面はさびしい風景になりそうです。なお、住民参加の植樹、広葉樹の植樹なども検討しています。
下の写真は我が家に自生したマツです。高さがちょうど20㎝でした。