きのう、仙台市で開かれた対話フォーラム「あなたはどう思う?マンモス防潮堤」に参加してきました。3時間半で総勢25人が意見発表するという盛り沢山の内容で、それぞれ何かしらのヒントを得られたイベントになったと思います。
私は小泉地区の防潮堤問題を中心に取り上げた「円卓会議」で、現況と課題を報告してきました。わずか5分だけで、十分に伝えられないこともありましたが、「何かおかしい」ということだけでも伝われば十分でした。
この会議に向けた準備で防潮堤に関する資料を読み返し、関係者の皆さんと議論を交わせたことで、私の頭の中で防潮堤問題を再整理することができました。230億円かけて守るものが、誰にでも分かりやすいように説明できていないことが問題の根幹なのかもしれません。
230億円というとピンときませんが、小泉小学校建設の総事業費が約9億円、来年オープンする仙台市水族館の総事業費が65億円といえば、お分かりいただけると思います。
主催者の安倍昭恵さんの「心の赴くままの正義」に驚かされ、背中を押されてきました。おかしいと思うことを放置しては、震災前と同じです。宮城県沖地震津波以上の大津波があること、海辺の石油タンクや漁船が漂流する危険、共助の限界など、気づいていても改善しないまま放置したため、たくさんの命を失ってしまいました。防災のために巨大防潮堤が必要なら、私たちはもっと防災について真剣に議論を深めななければならないと思います。
フォーラムが防潮堤問題を解決するわけではありませんが、そこで生まれた気づきが深まり、広がれば、どんな問題でも解決できる気がします。円卓会議の司会役を務めた堀義人さんは「正しい情報があれば、住民は正しい判断をするということでかね」と私の思いをまとめてくれました。