新鮮な魚介類が魅力の気仙沼市で、魚離れが進んでいることが分かりました。食育推進計画策定に向けて気仙沼市が実施したアンケートで、魚を週3回以上のペースで食べている人が5年前の調査より約1割も減少したのです。スローフードの意味は小・中学生の保護者の半数以上が知りませんでした。
アンケートは市内の小学5年生、中学2年生とその保護者を対象に実施。親子655組(回答率93%)から回答を得ました。
■子供の7割超は魚好き
この中で、子供たちは71.6%が「魚を食べるのが好き」「どちらかといえば好き」と答えました。この割合は22年に実施したアンケートとほとんど変わっていません。
ところが、保護者に「週何回くらい魚を食べていますか」と質問すると、毎日はわずか2.4%(前回3.8%)、週3~5日は39.5%(46.1%)、週1~2回は50.2%(44.3%)、ほとんど食べないは4.4%(2.4%)でした。総体的にみると、魚離れが進んでいます。
■親は食育、スローフードの意味知らず…
魚離れの理由は「家族や自分が好きじゃない」「値段が高い」などでした。食育の意味を知らない保護者が34.8%と意外に多く、スローフードの意味を知らない人も53.6%でした。スローフード都市を宣言し、日本初のスローシティに認定されている気仙沼市だけに残念です。
アンケートでは朝食を毎日食べているか、何時に寝るか、料理を手伝うか、野菜を食べているかも質問しました。この結果は第3次食育推進計画(28~32年度)に反映されます。