気仙沼市が南気仙沼地区で建設していた市営幸町住宅(災害公営住宅)が完成し、予定通り3月31日から入居が始まります。その前に内覧会と入居者説明会が行われ、周辺の道路の供用開始時期も示されました。
■4棟で176戸。高齢者生活相談室も
幸町住宅は4棟(5階×2・6階・7階)で計176戸を整備しました。敷地面積は1.4ha。1階に高齢者生活相談室を配置し、敷地内にはコミュニティーセンターを用意。駐車場は214台分、屋上の太陽光発電、一時避難ビルとしての防災備蓄倉庫もあります。UR都市機構が発注して建設した建物を市が買い取る形で整備しました。共益費は3500円です。
部屋は収納スペースがたくさんあり、玄関脇に「ウォークイン下駄箱」があるタイプも。台所にはカツオ1匹が丸ごと入るシンクがあります。心配されていたカビ臭はまったくありませんでした。
■広々としたコミュニティーセンター
一階の入り口ホールも広々としています。コミュニティーセンターにはキッチンと畳の部屋があり、集会スペースも広々。避難所機能として、シャワー室もあります。自治会結成がまだのため、当面は気仙沼市地域づくり推進課が管理します。
■空き室は21戸。追加募集でも埋まらず
急いで完成させたのですが、キャンセルなどによって176戸のうち39戸は空き室となっていました。追加募集によって18戸は埋まったものの、まだ21戸が残ったままです。4月以降に再募集を予定しています。
追加募集で敬遠されたのは、周辺では土地区画整理事業によるかさ上げ工事が続いていて、どんな街並みになるか、どんなお店ができるか不安があるからだと思われます。そこで、市は立地予定の店などから許可を得て、できるだけ情報発信していくことを考えています。
■周辺の道路は5月まで次々と供用開始
入居者説明会では、周辺の道路の開通時期が説明されました。当面は通行できる道路が限られますが、5月ごろまでに次々と供用される予定です。(白黒地図は黒塗りの道路が通行可能になる予定です)