防潮堤の6割が未着手【気仙沼市内】

気仙沼市内の防潮堤の約6割が未着手であることが、12日の市議会東日本大震災調査特別委員会で報告されました。整備を計画している87海岸107カ所のうち、32カ所は原形復旧を予定しています。

■漁港海岸の工事進まず

配布された資料には、管理者ごとの進捗状況がまとめられています。気仙沼市管理の漁港は、38カ所のうち2カ所の原形復旧工事が完成しただけで、8割以上は未着手のままです。宮城県の漁港も13カ所のうち9カ所が着工していません。全体的に漁港の計画が遅れています。

県の建設海岸が29カ所のうち24カ所で着工しています。漁港の防潮堤整備が遅れているのは、漁業者の利用を利便性を含めた調整が必要だからです。建設海岸の場合は海岸線への整備がほとんどですが、漁港の場合は海側に岸壁や船揚げ場などを残さなければならないのです。漁港へ出入りする方法についても調整が必要で、セットバックすれば用地買収にも時間がかかります。

防潮堤の進捗状況 (1)

■未同意は10海岸

地域の同意が得られないなどして、計画が固まっていないのは、大島の長崎漁港、浦の浜・磯草、気仙沼漁港の港町・魚市場前、大浦、階上の岩井崎地区海岸、大谷の三島海岸と大谷地区海岸、日門漁港だけになりました。その理由は以前の投稿で説明しています。

防潮堤の進捗状況

■4割がセットバック

資料には記載していませんが、復旧位置は「前出し」が21カ所、「現状」が42カ所、「引き堤」が43カ所です。高さについても、内湾、鮪立、鶴ヶ浦、浦の浜で当初の計画より下がっています。

気仙沼市が管理する漁港への防潮堤は、原形復旧分の工事が始まっていますが、いよいよレベル1津波対応の防潮堤が始まります。第1号は千岩田海岸で、すでに工事の入札を終えています。防潮堤によって守るものは何なのか、地元へへ説明した内容、メリットとデメリットなどを一つ一つ検証し、市と議論していきます。納得できない場合は、しっかりと反対していきます。

防潮堤の進捗状況 (2)_page002

防潮堤の進捗状況 (2)_page003

 

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