神山川の桜並木伐採に意見募集

気仙沼市の神山川で計画されている堤防工事によって、市民に親しまれている桜並木が伐採されます。堤防計画は説明会で了承されていますが、桜伐採のことを知らない市民が多いようです。計画の概要を説明しますので、皆さんの意見を教えて下さい。

神山川の堤防は河口から条南中学校まで整備されます。この堤防は、明治三陸級の津波など百数十年内に発生する津波を防ぐだけでなく、東日本大震災級の津波も防ぐことが津波シミュレーションで分かっています。

■説明会では「景観より安全を」

下図の通り、神山側は背後の市道に影響しないように堤防をかさ上げします。

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宮城県土木事務所による説明会は、気仙沼大川と一緒に24年7月、25年1月、26年1月に開催されています。参加者からは「景観よりも安全を優先させてほしい」との意見もあり、堤防計画は受け入れられています。

全面コンクリート張りで桜伐採

新しい堤防は「粘り強い構造」とするため、津波が越えても壊れないように全面コンクリート張りになります。

25年1月の説明会でイメージ図が示され、26年1月の説明会でかさ上げ高が田中前2丁目(上の地周世のBライン断面)で70㌢になることが示されています。

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■工事は発注済み

堤防整備によって安全度が高まるのはいいのですが、問題は市民に親しまれている桜並木を伐採しなければならないことです。工事はすでに発注されており、私も諦めていましたが、最近になって桜伐採そのものを知らない市民が多いことに気づかされました。

今さらですが、皆さんの意見を聞かせて下さい。神山川付近でアンケートも行ってみます。アンケートで調べるのは、桜伐採の計画を知っていたかどうか、伐採をどう思うか、そして伐採が仕方がない場合の対策についてです。

■かさあげは70㌢程度

対策としては、コンクリート堤防の上に土をかぶせて緑化すること、条南中学校から上流側の桜並木を充実させることです。そのほか、アイデアがあったら教えて下さい。

図面を見て分かる通り、70㌢のかさ上げのために桜は伐採されます。終点の条南中学校前でなだらかにすりつけるので、田中前2丁目からは70㌢よりも低いかさ上げ高となります。しかし、震災後の4年間で沈下した地盤は20㌢以上戻っています。もう少し、冷静に判断する時間がほしいです。

 

 

7 Comments

  1. O.M

    先生、こんばんは。

    数ヶ月前ですが、次のような記事を見かけました。
    『桜並木 寿命近づき各所で植え替え 進む腐朽、倒木の危険 2015/3/25 13:18日本経済新聞』
    現在の桜並木は、多くが高度経済成長期の植えられたており、現在サクラの寿命が近づいているそうです。桜並木の伐採及び植え替えは、景観問題と言うよりも、むしろ安全問題として、全国的な課題になっていると、上の記事では触れられています(そのほとんどがクローン)

    木の積み重ねを、私は歴史そのものと捉えています。基本的に、自然に対する配慮が欠けた木の伐採は、桜に限らず、私は反対です。

    しかし、上のような事情もありますから、堤防計画とは無関係に、『桜並木の伐採自体が安全対策である』という意図が含まれているかもしれません。

    ご迷惑かも知れませんが、そのあたりの事情を教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。

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    1. 今川 悟 (Post author)

      神山川の場合、倒木の恐れがある老木ではありませんが、地域住民からも将来的な危険を心配する意見があります。
      かつては道路側にも桜があったのですが、道路の邪魔になるということで伐採された経緯もあります。
      一方、堤防工事のために樹木を伐採することに、大きな抵抗感を抱いている市民が少なくありません。そもそも、地域住民以外の市民はその計画を知らない状況にあります。
      工事が発注されているため、今回の問題提起は、計画を市民に知らせる目的があります。桜伐採が避けられない以上、せめて最後の花見くらいは実現したいと考えています。

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  2. O.M

    先生、おはようございます。
    丁寧な回答をありがとうございます。

    もし伐採が免れないなら、伐採を機に、新しい桜並木を作ることはできないでしょうか。

    桜は手入れにかなりの手間がかかります。
    新しい桜並木づくりを住民主体で行うことができれば、地域全体が長期的に景観づくりに参加することになりますから、地域に新しい活気が生まれるのではないでしょうか。

    これが、私なりの意見になります。

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    1. 今川 悟 (Post author)

      私も賛成です。個人的に神山川の上流域で桜並木づくりを目指そうと考えていましたが、今はルールが厳しくて、河川敷や堤防には植樹できないのだそうです。南気仙沼に出来る復興市民広場、尾崎の防災公園、あるいは防災林などで実現の道を探ります。
      なお、安波山お色直しプロジェクトにて、桜並木をつくる計画も進んでいます。

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  3. 伊藤

    先日、桜の木の状態を確認してきました。大川の桜ほどでは無いですが、かなり天狗巣病にやられていました。ほっておけば、後数年で死んでしまうような木もありました。以前は、東北電力がボランティアで手入れしてたんですよね。市民から「さくらを切るなと」クレームが入ったそうです。とにかく、伐採されそうなことを市民に知ってもらいましょう。満開のときにメディアに取り上げてもらいたいです。
    もう少し考えてみます。

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  4. 神邉 政紀

    工事が予定通り行われた場合でも、条南中学校までということは、それより上流(上田中地区など)の桜は残るのでしょうか?

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    1. 今川 悟 (Post author)

      工事区間より上流の桜は残ります。しかし、堤防に許可なく植樹した「支障木」という位置づけは同じですので、ルール上はいずれ伐採の対象になる可能性があります。

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