水産業の被害と復興状況

宮城県気仙沼地方振興事務所の水産漁港部が、気仙沼市と南三陸町の水産業復興状況(27年3月現在)をまとめてくれました。漁船や水産施設の被害は2市町だけで2540億円に達し、県全体の4割を占めていることも分かりました。

■波路上漁港で復旧遅れる

最初に復旧状況です。県管理の11漁港は災害復旧が必要な270カ所のうち190カ所の工事を発注しました。防潮堤を除いて小鯖、鮪立、浦の浜、日門、泊は100%に達し、計66件の工事が完了しました。波路上漁港の遅れが目立ちます。防潮堤は33地区のうち6地区で合意し、4地区で着手しました。

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■ワカメ生産量は7割減

震災前に約3600隻あったとされる漁船数は、3330隻まで回復しました。養殖業は気仙沼市で震災前に935経営体でしたが、161経営体が廃業。施設の大規模化が進んでいて単純比較できませんが、ワカメの養殖いかだ台数が震災前より増えた一方で、カキ、ホタテ、コンブなどは減りました。漁場のガレキは、宮城県沖で12万㎥を回収しました。

震災前の21年度と26年度の生産量を比較すると、ワカメは1万2419tから7割減の3315t、カキは843tから8割減の164t、ホタテは3671tから半減して1725t、ホヤは79tから6割減の29tとなり、ギンザケは2768tから2682tへ回復しました。沿岸漁業の許可隻数も、下表のように震災前までは回復していません。大型定置網は16ヶ統と震災前の8割、小型定置網は56ヶ統と6割まで回復しました。

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■製氷能力は震災前以上に

気仙沼市の製氷、貯氷、凍結施設は震災前を上回る能力となりましたが、冷蔵だけは7割にとどまっています。水産加工業は6割が一部再開、3割が震災前並みの業務量に戻りました。グループ化補助金で復旧する157施設のうち123施設の事業が完了しました。しかし、気仙沼市の25年度水産加工品生産高は224億円と震災前の半分です。

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