地域経済分析システムで見た気仙沼

経済産業省が開発した地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」を利用して、気仙沼市の人口問題や経済状況を見てみました。人口問題が人口減少するだけでなく、年齢構成の変化にあることをグラフから確認することができます。

■ビッグデータを政策に

このシステムは、地方創生の戦略策定に役立てようと今年4月に運用を開始。さまざまな統計調査で得られた「ビッグデータ」を集約しました。「人口」「観光」「産業や財政の自治体比較」の3テーマで構成されています。

都道府県単位、市町村単位でデータを見ることができます。政策立案に活用するため、複数のデータを組み合わせることもでき、例えば気仙沼市と南三陸町を足した人口の年齢構成をグラフ化することもできます。財政や産業のデータは、県内や全国の順位が分かります。

■老年人口と生産人口が逆転

さっそく気仙沼市のデータを確認してみました。

無題まずは人口の年齢構成です。20年前に年少人口(14歳以下)と老年人口(65歳以上)が逆転しましたが、2040年には老年人口は生産年齢人口(15~64歳)も上回る見通しです。さらに人口増減を年齢構成別に見ると、2025年には老年人口まで減少に転じることが分かりました。

■激減する15~64歳(生産人口)

生産年齢人口の減少は、産業に深刻な影響を及ぼします。少子高齢化ばかり注目されてきましたが、生産年齢人口は1990年から減少が始まり、2015年にマイナス8%という最大の減少幅となる見込みでした。復興事業やミスマッチで水産加工などが人手不足と思いがちですが、実は労働者そのものが激減しているのです。

増減

人口流出について、よく分かる地図も用意されています。気仙沼からどの地域へ転出しているか分かる地図で、具体的なデータは円グラフにまとめられています。多いのは仙台市と一関市です。

転出超過2

グラフ

■低い創業率。仙台の五分の一

産業や財政に関するデータもありますので、詳細は地域経済分析システムのホームページをご覧ください。創業一つだけ紹介するのは気仙沼市の創業率(既存事業所に対する新規開業の割合)です。2009~2012年の創業率は0.63%で、全国平均(1.84%)、宮城県平均(2.09%)に比べて低いことです。仙台市の3.03%と比べると五分の一です。起業家の育成は地方創生のカギだと裏付けすることができました。

 

1 Comment

  1. tadashi

    facebook のオープンデータ活用グループで紹介しました。

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