桜の季節になりました。今回のテーマは「神山川堤防と桜並木」です。PDFデータはこちら⇒復興レポート㉖神山川堤防と桜並木
市街地を流れる大川の支流である神山川には、宮城県が海抜3.7mの堤防を計画しています。現在の堤防は3mほどあり、最大1mほどをかさ上げするのですが、「粘り強い構造」というルールによって全面コンクリートブロック張りになります。土手にあるサクラの木は伐採しなければなりません。
県の事業ではありますが、「なんとか桜を残してほしい」というたくさんの市民の声を受け、防災と景観を両立した打開策を探りました。
そして、見つけました。この方法なら津波に対する安全を保ちながら、桜並木の三分の一近くを残せるかもしれません。
問題は、すでに地元説明会で合意した計画を見直す力です。住民の皆さんに聞くと、桜に対する思いは同じでした。ただ、県の説明だと堤防を造るか造らないかの選択肢しかなかったのです。このレポートで提案するのは、造り方と造る範囲の見直しで、県のルールを逸脱しない内容にしているつもりです。
10月には伐採が始まる予定です。時間がありません。県を動かすため、皆さんの力を貸して下さい。