気仙沼市は、閉校した気仙沼女子高校の跡地に災害公営住宅を計画しています。少しでも早く完成させるため、公募買取方式を導入し、校舎の解体から設計、建設までを一括して民間業者に任せることにしました。
公募は26年11月にスタートしましたが、応募したのは大和ハウス工業1社だけでした。提案された事業計画や建物配置は一部見直しが必要で、市と協議して再提案してもらい、今月中に協定を締結することになりました。
校舎などは9月まで解体して災害公営住宅の建築に着手し、28年11月の入居開始を予定しています。
調整後の計画は下図の通りです。魚町側に5階建て38戸分、校舎跡に5階建て19戸分を建て、その間には立体駐車場を整備します。テニスコート跡地に2階建て4戸分を計画し、駐車場への出入りはテニスコート側の坂を拡幅して利用します。魚町の5階建てから立体駐車場へ連絡橋を整備します。
立体駐車場の屋上に、集会施設や広場などを整備することも検討しています。居室のバルコニーは海側に面しているので、校舎跡の建物からは気仙沼湾の眺望も楽しめそうです。
魚町側の38戸分は予定していた28年11月の入居に間に合いそうですが、道路拡幅と絡む残り2棟は「検討が必要」と説明しています。観光地でもある内湾の目立つ場所に建設されるため、建物の色などは地域と十分に話し合って決めるそうです。