災害公営住宅完成、3度目の延期発表【気仙沼市】

気仙沼市は6月13日、災害公営住宅の入居開始時期の一部延期を発表しました【一覧表のPDFデータ⇒災害公営住宅の遅延状況】。昨年6月、今年1月に続いて3度目の延期が発表され、仮設住宅暮らしが続く被災者にとっては大変辛いニュースとなりました。

災害公営住宅の遅延状況

遅れが出るのは、28地区2155戸のうち、18地区913戸です。建設場所を変更する九条のほか、土地区画整理や共同化事業が伴う内湾をはじめ、大規模な造成工事が伴う郊外部での遅れが目立ちました。

■最大10カ月の遅れ

遅れは1カ月から10カ月です。要因はさまざまですが、用地確定に伴う造成計画の変更、取り付け道路の調整、土砂運搬の調整が大きく響きました。当初の計画に比べて、予定通り進んでいるのは4地区だけで、牧沢の一部、津谷、大沢、大島の4地区は3度目の見直しとなりました。

詳しい要因ですが、例えば10カ月の遅れとなる宿(明戸)は、造成地に硬岩が出てしまいました。牧沢は赤土が多く、土砂の搬出先がうまく見つかりませんでした。硬岩は発破作業の導入を検討しており、赤土は南三陸町への一部搬出を含めて何とか調整がつきそうだそうです。

津谷地区は当初予定していた27年3月から、一部は28年4月まで遅れることになりました。予定通りならもう入居できているはずなのに、あと10カ月も待たなければなりません。今回は変更がありませんでしたが、最も遅いのは気仙沼駅前の一部の29年5月と2年先です。

■まだ残る「不確定要因」

心配なのは、さらなる遅れです。最後の資料を見てもらうと分かりますが、「今後の不確定要因」が記載してある地区も少なくありません。しかし、確実に前進する中での課題ですので、市は担当職員を増員するなどして、一日でも早い完成を目指しています。

なお、「調整中」とある九条、宿(明戸)、牧沢のうち、九条は建設地を変更したことで、取り付け道路の拡幅が必要になり、建設業者もこれから再募集することになります。現在、入居予定者の意向を調査しており、希望者は九条の防災集団移転団地に戸建ての災害公営住宅(8戸予定)を建てることで、早期入居につなげる考えです。

「災害公営住宅だより」を定期発行

市は、入居予定者に個別に遅れを説明する文書を送付したほか、これからは2カ月に1度のペースで発行する「災害公営住宅だより」で地区別の進捗状況を知らせていきます。説明会も開催します。完成した住宅に空き室があることから、遅れが目立つ住宅からの変更については、「全体的なルールが必要であり、シミュレーションしてみる」との回答でした。

災害公営住宅の遅れによって、4月に発表した仮設住宅の集約計画も見直します。急いで変更計画を策定しますが、防災集団移転の宅地引き渡し後の住宅建設時期などを配慮した内容にする方針です。

■「防災集団移転は予定通り」

防災集団移転の造成については、「若干の課題はあるが、予定した工期で進んでいる」との説明がありました。

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