予算は1億円。選挙とお金のお話

気仙沼市長・市議会議員選挙は3日目に入りました。よく質問されるので、この機会に選挙にかかる費用について紹介します。

気仙沼市の令和8年度予算に計上された「市長・市議会議員選挙に関する経費」は1億259万円です。内訳として多い支出は、選挙運動の公費負担分となる「選挙運動公営負担金」が3217万円、次にポスター掲示板設置や期日前投票所受付業務など諸々の「委託費」が2357万円、職員の時間外勤務などに充てる「職員手当等」が2194万円です。

予算は余裕を持って計上されるので、実際の費用はもっと少なくなります。ちなみに、前回の令和4年度(市議選は定数24人に26人が立候補)の決算額は市長選が無投票だっとこともあって5434万円でした。

■選挙カーやポスターは公費で負担

候補者の選挙運動のうち公費負担の対象となるのは、選挙ポスター、ビラ、はがき、選挙カーの借り上げと燃料、運転手の費用です。

市議選の場合、ポスターは掲示板と同じ154カ所分(企画費を含めて1枚当たりの上限は2641円)、ビラは4000枚(1枚当たりの上限は8.38円)、はがき2000通の郵便料(はがきの支給も可)が対象となります。

なお、ビラは新聞折込、選挙事務所内、個人演説会の会場、街頭演説の場所における領布のみ認められます。

選挙カーの費用は、自動車のレンタル料として1日につき上限1万6100円、燃料は1日につき上限7700円、運転手を雇用した場合は1日につき1万2500円の報酬が公費から支払われます。なお、タクシーを借り上げると、1日につき6万4500円が公費の対象になります。

■供託金30万円は没収されることも

大切な税金が売名行為などに使われることを防ぐため、供託金として市議選は30万円(市長選100万円)が必要になります。

市議選は得票数が「有効投票数÷議員定数÷10」に達しないときは、この供託金が没収されます。有権者の6割が投票した場合、「138.8票」という計算です。

■できるだけ公費負担を抑えたい

公費負担は公平な選挙のための権利ですが、個人的にはできるだけ抑えたいと考えています。

選挙カーはあまり必要性を感じていないこともあり、マイカーを活用して、家族で運転することで運転手の費用もかけませんでした。燃油危機の中、燃料費も自己負担として節約しました。

その分、ポスター、ビラ、はがきは有効活用しました。ポスターとビラで36万9600円の公費負担を見込んでいます。

■選挙運動の費用には制限があります

公費負担以外の費用は、候補者側の自己負担となります。例えば、選挙事務所の設置費用、選挙カーの看板やスピーカー、認められた運動員への報酬などです。

報酬にはルールがあり、選挙カーに同乗する運動員には1人1日につき2万円まで報酬を支給できるほか、宿泊料や交通費などの実費も支給できます。

選挙運動に関する支出の上限額は、有権者数(選挙人名簿登録者4万8614人)をもとに「335万9800円」(市長選は703万7800円)に定められました。

公選法によって、各候補者は収支報告書の提出が義務付けられており、公表の対象となっています。

選挙は民主主義のために必要なコストといわれています。そして、最近は全国的に議会の混乱が目立っています。後悔しないため、大切な公費を無駄にしないためにも、棄権せずに投票所に行きましょう。

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