2月2日に開かれた気仙沼市議会臨時会の報告です。大島の災害公営住宅の譲渡契約締結案が出ましたので、建物の内容などを詳しく紹介します。
気仙沼市は、郊外部に建設する戸建て・長屋タイプの災害公営住宅は、地元の建設業者などで組織する気仙沼地域住宅生産者ネットワークに一括発注しています。建物は完成後に買い取るのですが、市への譲渡契約は着工前に締結しなければなりません。
つまり、市議会に譲渡契約の締結案が出るということは、その地区の災害公営住宅が間もなく着工するということです。階上や津谷などはすでに契約を締結済みです。
大島は浅根地区(大島中と大島開発総合センターの間)に39戸を計画し、4月中旬ごろに着工予定です。その前に本申し込みと入居予定者説明会、区画の抽選があります。
工事は三つのブロックに分けて進め、早いブロックは今年10月、遅いブロックは12月に入居開始の計画です。木造平屋の戸建ては55㎡タイプを6戸、65㎡タイプを14戸、80㎡タイプを15戸、4戸が棟続きになる長屋も1棟建てます。
ネットワークから市への譲渡代金は約8億1千万円です。80㎡タイプの戸建てだと2192万円。坪単価は単純計算で90万円ですが、用地取得や造成、周辺整備、設計などにかかった費用は含まれていません。トータルすると1戸当たり4千万~5千万円はかかっていると思われます。
大島の建設費は、大島以外に比べて1割以上高くなりました。資材や人員を船で運ぶ輸送費を上乗せしたためです。まだ先のことですが、建設費が高くなると、収入超過者の家賃、建物の払い下げ価格も高くなります。この問題について、市は「具体的な払い下げ計画をつくる中で検討する」と答弁しています。
※臨時会には、内湾地区の土地区画整理の工事追加案も提案されました。その内容は別に報告します。