気仙沼市の鹿折地区に整備する市営墓地の計画が固まりました。517区画の墓地のほか、集合墓所、納骨堂などを整備します。
■仮土葬の場を市営墓地に
場所は、大峠山の旧鹿折みどりのふれあい広場です。この広場は、隣接地に火葬場を整備する際に整備しましたが、震災時には仮土葬の場になりました。犠牲者が多すぎて火葬が追い付かず、仮土葬にし、最終的にはすべて掘り出して火葬しました。
しかし、仮土葬した場所を広場に戻すことはできず、市民の需要が高い市営墓地にすることになりました。25年11月に市民アンケートを実施し、必要な区画数を算定しました。
■集合墓所、納骨堂も
開発面積は1.6ha。1区画4㎡の墓地を517区画、継承者がいなくてもよく、それぞれ墓石を用意する必要もない個別集合墓所は216基(1区画30㎝四方)、震災の身元不明者の遺骨などを安置する納骨堂100基、駐車場60台、調整池を計画しています。
墓地へアクセスする市道東中才線の拡幅と待避所整備も行います。この道路整備を含めた総事業費は概算7億8915万円。復興予算を充てます。28年度の工事、29年度の供用開始を予定しています。
なお、代わりの広場は東中才地区へ整備する方向で調整しています。