気仙沼市立病院の移転新築現場を市議会特別委員会で視察してきました。工事の進捗率は11.6%。当初の予定よりやや遅れていますが、平成29年4月(開院は11月)の完成は大丈夫そうでした。
新病院は地上6階、地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造。災害時に機能を維持するため、市内初の免震構造となります。工事費は156億円。詳しい内容は気仙沼復興レポート⑮をご覧ください。
■市内初の免震構造
国道45号気仙沼バイパス沿いが建設現場です。現在は基礎工事と免震装置の取り付けが行われています。免震装置は95カ所に設置します。ゴムなどで横揺れを減衰させる装置で、耐用年数は60~100年と意外と長いようです。
7月末現在の工事進捗率は11.6%。当初計画では15.9%まで進む見込みでしたが、造成工事で出た土砂の搬出がうまくいかず、遅れました。この遅れは、今後の工事で挽回できるそうです。課題は労働力の確保です。
■来夏には作業員500人へ
写真に写っている鉄骨は、重機が作業するための足場で、建物本体ではありません。間もなく鉄骨工事が本格化し、来年1月から躯体工事、6月から外装工事に入ります。現在は重機作業が主なため、作業員は60~80人ですが、来夏のピーク時には400~500人にもなります。
気仙沼バイパスの出入り口には、信号を設置することが決まりました。病院の維持管理費は来年度中に算出します。