政務活動費は月1万円

兵庫県議会議員のカラ出張疑惑に端を発し、政務活動費(政務調査費)に対する世間の関心が高まっています。
政務活動費は、調査研究や広報、研修の経費とするため、議員報酬とは別に支給されます。県議会や政令指定都市では月数十万円も支給されるそうですが、気仙沼市議会は月1万円です。しかも、会派に対して支給されるため、会派による先進地視察費用に充てられることがほとんどです。もちろん、視察中でも飲食費などには使えないので、視察には自己負担もあります。
私の場合、復興レポートの発行、資料づくりなどの印刷費だけで月5万円程度かかっており、議員報酬から補てんしています。勉強のために東京のシンポジウムに参加すれば、交通費も宿泊費も自己負担です。現状では、がんばって活動するほど経費がかかってしまいます。議会活動に生かすための書籍購入も結構な費用です。政務活動費の無駄遣いは、私たちから見れば本当にぜいたくな話です。しかし、復興達成という使命があり、お金がもったいないから活動を制限するわけにはいきません。そこで、無駄な経費を削減する努力が求められます。
10532780_1517976778413952_1430088084678143715_n市議会定例会が終わるたびに発行・配布する「市議会報告」の第一号を今朝の三陸新報に折り込みましたが、ここでも経費節約に努めました。面瀬地区の1700世帯に配布する費用を、印刷費を含めて1万円で済ませる方法を見つけたのです。これなら、定期的な情報発信に活用できます。今まではホームページやフェイスブックなどの電子媒体に偏っていましたが、やはり紙媒体も必要なのです。次回からは報告内容を充実させていきたいです。
財政的に裕福な自治体は政務活動費が多く、財政難の自治体が少ないということになっていれば、政治の危機だと思います。なぜなら、財政難の自治体ほど議員の資質が求められるからです。大抵の場合、議員報酬を削減し、政務活動費はカットされています。本当にこのままでいいのでしょうか・・。議会の役割、議員の意義を含めて議論が必要です。

1 Comment

  1. 原田洋二

    FBではお世話になってます原田です。今回の議会報告の中に、「面瀬地区の1700世帯に配布する費用を、印刷費を含めて1万円で済ませる方法を見つけたのです。」とありましたが、具体的に教えてもらえませんか。印刷部数は1000枚ですか。僕も「なみえ復興大学」を立ち上げて活動をしていますが、本業が出版のせいか、情報媒体として、やはり紙はまだまだ大事だと思っていますので。よろしくお願いいたします。応援してます。頑張ってください。

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