3分でわかる。6月定例会のポイント【気仙沼市議会報告】

気仙沼市議会6月定例会の報告です。計74億円の一般会計補正予算の内容をはじめ、質疑で分かったことなどをまとめました。
最初に補正予算による主な事業一覧です。今までは住宅再建や産業再生が中心でしたが、公園やコミュニティ施設へとシフトしており、復興は仕上げの段階へ入っています。

【病院跡地、新市役所は未定】

市議会の議論や説明資料から分かったことを箇条書きでまとめました。

・市立病院の移転後の跡地活用へ向けて、現在進めている敷地の基本調査は年度内に報告書がまとまる。現時点で施設の解体範囲は未定。
・新市役所は本格検討へ向けた準備を本年度は進める。市全体の問題であるので、公平に広く考える。現在の庁舎の地元に最初に説明が必要と考えている。
・役目を終えた仮設住宅の譲渡を進めるため、資料を作成して周知していく
・震災の行方不明者について、遺族などから捜索の依頼があれば市が計画・調整する
・三陸道の大谷~気仙沼バイパスについて、インターチェンジ名は7月から協議し、10月に案が決まる。地域とも意見交換する
・青果市場が解体されたことで、災害時の支援物資の物流拠点を決めておきたい
・市管理漁港の防潮堤は、長崎、大谷、赤牛、大沢、蔵内で住民の意向を確認する必要がある。平成31年度末までにはすべて完成させたい。赤牛と大沢はJR用地を活用する。蔵内は他の選択肢があるか検討中
・県管理の日門漁港の防潮堤は、不要とする地元の意向を市として尊重する。市として無堤を容認できる理由は「災害危険区域は無堤で設定していて造らなくても影響がない」「ガソリンスタンドは堤外で県が認めているレースある」「国道45号は三陸道が災害時の代替道路となる」
・定期健診に合わせて市職員のストレスチェックを行い、1644人のうち286人が高ストレスと判定された。28年度に時間外が月45時間以上の職員は291人、100時間以上は65人だった
・月立小学校と松岩小学校、月立小学校と新城小学校の30年4月の統合は「まだ諦める状況には至っていない」
・エースポートと勤労青少年ホームを合築する新施設は、駐車場を含めて気仙沼地域開発で一体的に管理してもらうことも考えられる。二階にはコミュニティFMのサテライト、チャレンジショップ、一階にはNPOのための貸事務所を用意する。勤労ホームの機能は、まちづくり大学で運営するのも一つの選択肢(下記のイメージ図と平面図)

・岩井崎プロムナードを復旧する形で整備する震災伝承施設は、管理計画の策定業務を企画提案方式で委託する。できるだけ地元の委託先、運営組織を目指す。施設の全体事業費は5億8000万円。震災遺構と合わせて平成30年度内の供用開始を目指す
・市街地と新市立病院を循環するコミュニティバスを11月2日から実証運行する。運賃は定額200円。毎日14便。1日100人の利用を想定。バスの運行委託先は入札で決める(下図は運行ルート)

・鹿折公民館を再建する形で整備する鹿折地区コミュニティセンターは30年9月の竣工予定。市として公民館への指定管理者導入を推進する方針の下、鹿折でもいずれ話し合いに入ることを想定する (下図は平面図)

 

 

 

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