震災10年へ。復興ガイド本を出版しました

東日本大震災からもうすぐ10年です。気仙沼市の復興は終盤入りし、がれきに埋もれていた街並みはすっかり変わりました。この復興にかけた思いを記録するため、「海と生きる気仙沼 学べる復興ガイド」を自費出版しました。

【読みやすく写真や図表を満載。300円で販売】

A4カラーで48ページ、300円(税込み)です。気仙沼市内だと宮脇書店、昭文堂さん、南三陸町で震災伝承に力を入れる南三陸ホテル観洋さんで販売しています。私に連絡いただければ、郵送でも対応します。送料は1冊だと250円、2冊以上で370円(レターパックライト)で、代金は到着後の振り込みになります。

少しでも安価で販売するため、2000冊も印刷してしまい、売る気満々の出だしになってしまいました。誤解を避けるためにこの本の目的を説明しますが、気仙沼の復興状況を内外に伝えること、復興にかけた思いを次代に伝えることです。そのためには、できるだけ安くしたかったのです。300円という価格は、実費プラス販売手数料で設定しています。

【気仙沼復興レポートの総集編】

本当はもう少し先に出版する計画でしたが、新型コロナによる外出自粛で時間ができたので、集中して執筆しました。内容は2014~2018年に毎月発表した気仙沼復興レポートの総集編で、最新の内容に書き直しました。

「防潮堤と津波死ゼロのまちづくり」をテーマにしたのは、防潮堤は住宅再建やまちづくりにも深く関係することをきちんと説明したかったからです。詳しく伝えたいという思いと、分かりやすく伝えなけれぱという思いで葛藤し、ページ数をできるだけ減らしてシンプルにし、写真や図表を盛り込みながらも、できるだけ具体的なデータや事例を入れました。

タイトルを「学べる復興ガイド」としたのは、復興に正解はないので、一緒により良い答えを考えてほしいからです。もっと詳しく知りたい人にとっては物足りないかもしれませんが、復興レポートやブログで詳しく解説していますので、この本は「知識の入り口」として位置付け、深堀したい人はホームページで調べてほしいです。

【防潮堤と津波死ゼロのまちづくりとは】

前置きが長くなりましたが、内容は津波をレベル1とレベル2に分けた防災まちづくり、災害危険区域、そして防潮堤への順番に扱っています。防潮堤はなぜ気仙沼だけ議論が白熱したかを分析し、その成果を一覧にまとめ、6つの事例から具体的に考えてもらう構成にしました。

市民有志が立ち上げた防潮堤を勉強する会、次の津波のリスク、地盤隆起も加え、読者に問題提起しています。元記者なので客観的にまとめるように努めましたが、本の構成に私なりの思いや見解を込めたつもりです。防潮堤はなぜ必要だったのか、どのようにして受け入れたのか、各地区の選択と決断を知ることで、その教訓を一緒に考えたいです。

復興は防潮堤だけではないので、住宅再建をはじめ、避難路、BRT、造船団地、震災遺構などについても概要をまとめました。人口減少が加速するに中で、復興の先についても課題を投げかけています。

【復興をちゃんと知りたい方におすすめ】

この本は、気仙沼市民の皆さんにぜひ読んでほしいです。復興は多岐に渡って理解が難しいのですが、実はシンプルにつながっています。この時代を生きた私たちが、自分事として復興を理解し、次代へ伝えていくために活用してほしいです。そして、気仙沼を応援したくれた方々には、この本を通して復興の状況をお伝えしたいです。

文章で伝える限界があるので、復興現場の案内にも対応します。そのために気仙沼観光推進機構の認定ガイドになりました。この本はガイドの参考資料にもなります。

まだ復興途中ですので、できれば復興が完遂されてから最終報告版をまとめたいです。その際は今回伝えられなかった分も含めて、ページ数を増やした改訂版にしたいと考えています。

※「海と生きる気仙沼 学べる復興ガイド」は、気仙沼復興をより多くの方に知ってもらうことを目的としていますので、そのデータを公開しています。基本的にはフリーに活用して構いませんが、心配な場合はご相談ください。

 

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