南気仙沼に市民広場。広さは八木山ベニーランドの1.2倍

気仙沼市の南気仙沼地区に、広さ約10ヘクタールもの大規模な広場が計画されています。その概要がまとまりましたので報告します。広さは八木山ベニーランド(7.9ヘクタール)の1.2倍にもなります。完成目標は2021年3月末ですが、秋ごろまで遅れそうです。

この広場は、南気仙沼復興市民広場(5.2ヘクタール)、南運動広場(2.2ヘクタール)、防災公園(2ヘクタール)、あけぼの公園(0.4ヘクタール)に分かれています。新しい中央公民館(詳しくは今年1月のブログ)も隣接地に整備することで、計400台分の駐車場を共有できます。

※下図は中央公民館の完成イメージと南気仙沼値の広場配置図です

【復興市民広場にはサッカーとラグビーのコート】

復興市民広場は、土地区画整理のかさ上げから外れた災害危険区域の有効利用のために計画されました。この広場は災害時に自衛隊などの活動拠点、ガレキ置き場などとして利用することを目的にすることで、復興予算で整備します。事業費は12億円です。

整備目的を考えると建物の整備は難しく、基本的には多目的広場として利用します。その使い方はスポーツ団体などで構成した「運動施設の在り方検討委員会」の提言をもとに、これまで専用施設がなかったラグビーとサッカーのコートを確保することにしました。

ナイター照明も8基整備します。維持費用の問題(詳しくは2015年8月のブログ)はありますが、多目的広場全体への種子吹付、サッカーコートの芝生化も検討しています。

サッカー、ラグビーコートのまわりに当初はパークゴルフのコースも計画されましたが、旧気仙沼向洋高校の校庭跡にパークゴルフ場が具現化したため、現在は陸上トラックなどの可能性を探っています。

【南運動広場はサブグラウンドに】

南運動広場は中央公民館の移転新築に合わせて復旧されますが、その広さは震災前(0.78ha)の約3倍になります。野球をするにも十分な広さで、復興市民広場のサブグラウンド的な役割も担えます。

もともと内の脇地区にあった「あけぼの公園」も復旧させます。

【防災公園には避難用の築山】

防災公園は、復興市民広場と道路を挟んで整備します。築山を整備して、津波から逃げ遅れた人たちの緊急避難先とします。

事業費は約4億円。築山の周辺には広場が整備されるので、子連れでのんびり遊ぶのに適しています。

【民家を移転して震災遺構に】

南気仙沼復興市民広場の中央に残されていた民家は、水産会社の経営者宅で、近くの住民が屋上に避難できるように外階段が設置されていました。そして、この階段が津波から多くの命を守りました。

震災の教訓を伝えるため、この建物を残したいという所有者の思いが実り、民間の震災伝承として保存されることになりました。グラウンドの中央にあるため、補償費で建物を駐車場脇の市有地に移転させます。市有地は無償貸与する方針です。

【時間をかけて市民の憩いの場に】

広場が整備される一帯は、震災前は事業所と住宅が混在する地区で、大川の桜並木もありました。内の脇二丁目、三丁目だけでも361世帯893人が暮らしていたのです。

制約のある復興事業では、トイレやベンチなど広場に最低限必要な施設しか整備できないので、完成した後も費用と時間をかけて充実させていくことになります。

災害危険区域とはいえ市街地の一等地であり、イベントの会場としても人気が出そうです。人口減少の中、スポーツ競技としての利用頻度は期待できないので、大会の誘致なども必要となります。そのためには施設の運営や維持に市民の協力が欠かせませんので、管理運営の在り方について議論を続けます。

 

 

 

 

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