神山川の歩道橋計画に賛否【気仙沼】

気仙沼市が神山川に計画している歩道橋について、住民から賛否の声が上がっています。橋が想定より高くなったため、スロープの長さが100m以上になるためです。歩道ではなく車道への期待も根強くあります。

この歩道橋は、商業地である田中前地区と、市立病院と防災集団移転団地がある杉ノ沢(松岩)地区を結びます。平成25年に地元から請願を受けて検討を重ね、ようやく計画案が示されました。

【車道は断念。復興予算で歩道橋を計画】

地元からは車も通れる連絡橋を求められていましたが、橋の整備だけでも20億円ほどかかり、建物の移転や用地買収も必要になることから「厳しい」と市は判断。防災集団移転団地からのアクセスとして認められる復興交付金で、歩道橋の整備を計画しました。

歩道橋の位置は、神山川橋と平貝橋の中間である条南中学校前とし、防潮堤工事、下水工事に影響しない場所を選定。幅員は3mです。

歩道橋のタイプは9日、13日の説明会で三つの案を説明しました。右岸と左岸の堤防に接続するタイプ、そして堤防の背後の市道を越えて架ける二つのタイプです。

【3案を提示。スロープの長さは100メートル超】

堤防に接続する場合は、洪水時の水位より高く橋げたを架ける必要があり、堤防のかさ上げも必要になります。橋の長さは38.2mと短くすみますが、堤防のかさ上げに伴い、市道を2mほどセットバックすることで、民地の買収もしなければなりません。時間と費用の面で厳しい計画です。

そこで考えたのが、堤防も市道もまたいでしまうタイプです。費用は3億円ほどですが、市道から4.7mの高さを確保しなければならず、橋の長さも58mになってしまいます。さらに、条南中学校側の昇降部をスロープにすると107.1m、階段でも34.6mにもなります。橋と両岸のスロープを合わせると延長261.6m、階段でも延長128.5mです。中谷地交差点にかかる歩道橋でも30m~50mですから、相当に長いです。

スロープを三つ折りにする場合は、11m×39.1mの敷地を条南中学校の校庭から確保します。スロープをまっすぐにするなどの検討は可能です。エレベーターも検討したそうですが、防犯や管理の問題で諦めました。復興予算が使える平成32年度内の完成を目指しています。

【使いにくいなら無い方がいい】

松岩側の説明会では、「スロープをお願いしたい」「高齢者が利用するのに(あまりに長すぎて)使いにくいならない方がいい」、条南では「車道を期待している人も多い。具合の悪い人は病院に歩いて行かない」「このまま決めると将来に禍根を残す」という意見がありました。

そもそも署名運動による請願は、市立病院の移転に伴い、田中前の賑わいがなくならないようにすることも目的となっており、商店街の活性化につながる橋が求められています。条南中学校を気仙沼中学校に統合する計画もあり、復興予算でできる内容の歩道橋を工夫していくのか、時間と手出しを覚悟してでも車道にこだわるのか、地域と行政に難しい判断が迫られています。

 

 

1 Comment

  1. Mr.Peki-chan

    階段が嫌われて歩道橋って使われなくなったますよね。どう考えてもスロープですよ、スロープですがつづら折りじゃなくて南北方向に直線化しないと同じことになると思います。市立病院側は市立病院の2階に出入りできるようにすれば対岸側と行き来する人が地上に降りなくても建物に出入りできるようでないと。条南中側もグランドに何か出入り自由な建物と共用できれば同様にと思いますけど、何も計画が無いなら階段室かつづらおりスロープも設置すべきかと。条南校舎が小学校になるなら学童保育舎を建てても良いような気もしますが、そんな動きは無いですもんねぇ。

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