IT企業誘致で若者定着を【空き校舎活用】

【旧小原木中学校の2階を改修】

気仙沼市は総務省の補助金を活用して、旧小原木中学校の校舎を一部改修し、ICT(情報通信技術)関連産業の誘致や起業支援の拠点にする計画を進めています。すでに2社の進出が内定しており、来年3月の入居を予定しています。

陸前高田市との境にある小原木中学校は、生徒減少によって2015年3月に閉校し、唐桑中学校に統合されました。1989年に建設された校舎は3階建てで、1階は公民館として活用しています。

【総務省の補助金活用】

地元向けの説明会は28日に行われました。市によると、今回は2階の普通教室、多目的教室を改修してオフィスと多目的スペースにします。デスクや椅子、情報通信機器、空調設備、インターネット環境などは市が用意します。財源は、都市部から地方への人や仕事の流れを創出しようとしている総務省の「ふるさとテレマーク推進事業」の補助金2200万円です。

【2社が進出予定。さらに誘致活動】

入居する企業からは賃料をもらいます。最低5年は入居し続けてもらうことなどを盛り込んだ協定の締結も予定しています。今のところ、ソフトウエアを受託開発するLASSIC(鳥取市)、経営コンサルタントのR&P consulting(東京都)が進出予定です。LASSICは4人(地元採用2人、社員派遣と全国公募で各1人)、R&P consultingは地元採用で2人程度のスタッフを置く考えだそうです。

今後も誘致を進め、将来的には3階部分もオフィスにする方針です。2階の多目的スペースでは、シェアオフィス、パソコン教室での使用を想定しています。公民館との連携により、地域住民の利用や交流を図るほか、地域課題の解決にも支援してもらいたいと考えています。

【人材育成や在宅ワーク紹介も】

この拠点整備に合わせて、子どもたちを対象にしたプログラミング講座の開催、在宅ワークの支援にも取り組みます。

プログラミング講座は、プロ野球チームの公式アプリ製作や人材育成を行うタイムカプセル株式会社が10回程度の開催を予定しています。

在宅ワークの支援は、WEB系の仕事を家でもできるように、セミナーや口座を行ったうえで、都市部の企業や団体が発注する仕事を市民に紹介します。

【若者流出を防げ】

インターネットとパソコンがあれば地方でも仕事ができるICT関連産業を誘致・育成するための拠点を旧小原木中学校に整備するとともに、地元の人材を短・長期的に育成していく取り組みです。若者の流出を抑制し、ふるさとへのUターンを促すことが大きな目的です。

なぜ、旧小原木中学校かというと、市街地は復興特需によって賃料が高騰していて空きテナントも少ない中、市役所から車で15分という近さにあり、自然も豊かだからだそうです。

関連予算は市議会9月定例会に提案される見込みです。個人的には、経済効果が得られやすい市街地を拠点にできなかったのか、旧小原木中学校のほかの目的に利用する可能性はなかったのかなどを確認しようと思っています。

空き校舎活用の市としての方針がない中で、空き校舎を民間企業に初めて貸し出すことになりました。ほかの空き校舎にも影響するため、賃料設定などについても確認しなければなりません。

 

 

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