【質問】仮設住宅のカビは大丈夫?

【2015年6月18日の質問と回答です】

【質問】【仮設住宅の集約と利活用について】に関連した質問をさせてください。
被災地各地で仮設住宅も使用5年目になり、基礎部の腐食や大量のカビが問題(『気仙沼市の仮設154棟で基礎部腐食』河北新報2015年1月21日)になっていますが、それによる居住者の健康問題が不安視されています。昨日、石巻の仮設住民者のぜんそくが話題になりましたが、気仙沼ではこのような仮設住民者の健康問題への取り組みを教えていただけませんか。

【回答】気仙沼市でも仮設住宅とみなし仮設住宅で健康調査を毎年行っていますが、石巻市のようなカビによる健康問題は表面化していません。建物の調査では、基礎杭と床下でカビが確認されています。
健康調査は県と沿岸8市町が合同で実施しており、気仙沼市では体調、心の問題、不眠、不活発化ともに県平均を上回る悪い結果となっています。
問題となっているのは、アルコール中毒です。昼間から飲酒する人が2.2%(38人)おり、仮設住宅におけるトラブルの要因にもなっています。健康調査は回答率が30%なので、問題はより深刻だと捉えています。
対策は他市町と変わらず、巡回や運動指導などです。都市部に比べて、気仙沼はコミュニケーションのとりやすい地域ではありますが、避難所、仮設住宅、公営住宅と転居を繰り返すうちに、ご近所付き合いが億劫になる人も出ています。

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