内湾で駐車場が不足【気仙沼市】

土地区画整理事業で盛り土かさ上げ工事が行われている気仙沼市内湾地区で、駐車場が不足する問題が発生しています。中心市街地に市役所などがあるうえに、大島住民も駐車場を必要としており、市は市有地を新たに貸し出す準備を進めています。

内湾地区では、震災前にあった市営の立体駐車場は津波被害で解体した後、建物跡などが民営駐車場として貸し出されました。しかし、大島への定期船乗り場として観光客も利用し、大島住民の駐車スペースも満足ではなかったため、市営の駐車場も用意しています。

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■かさ上げ工事で移転必要に

市によると、26年10月の時点で駐車場は事業用が46台、月極めなど有料駐車場450台、無償駐車場36台の計532台分がありましたが、工事によって121台分が使えなくなりました。使用不能になった121台分は、代替地などですべて補ったのですが、船着き場から離れていて不便の場所もあり、大島住民が改善を求めています。

大島から通勤する人たちの多くは、島内と内湾に1台ずつ自家用車を所有しています。フェリーで毎日のように車を持ってくるよりも安く、バスなど公共交通機関が不便なためです。そのため、内湾地区にも駐車場が不可欠なのです。

そこで市は、気仙沼消防署南町出張所跡地を大島住民向けの月極め駐車場とする準備を進めています。

震災後は他市町からの応援職員も増え、市役所周辺の駐車場が飽和状態にあります。中心市街地の駐車場不足は頭の痛い問題です。

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なお、内湾地区には震災前にあった立体駐車場の代わりになる市営駐車場の整備が検討されています。ただし、平成30年度内に大島架橋が完成すれば、内湾地区に大島住民のための駐車スペースが不要になるはずですので、市営とする意義や目的、規模などは十分に議論しなければなりません。

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