災害公営住宅の坪単価は94万円

気仙沼市議会臨時会(28日)に、階上、小泉、大沢の災害公営住宅を地元業者グループから買い取るための議案が提出されました。
戸建イメージ (2)驚いたのは、戸建て災害公営住宅の建設費用です。用地費とは別に、55㎡タイプ(1~4人用)は1774万円、65㎡タイプ(1~5人用)で1867万円、80㎡タイプ(2~5人用)で1972万円でした。いずれも木造平屋建てで、1LDkの55㎡タイプは坪単価94万円になるそうです。ちなみに65㎡タイプの坪単価は89万円、80㎡タイプで82万円でした。
資材や人件費の高騰が原因で、これでも地元の建設業者にとって負担の大きな価格のようですが、想像以上の建設費となってしまいました。
市もさすがに問題に思い、ほかの被災地の状況を調べましたが、石巻市や東松島市も同レベルだったそうです。
平屋の長屋タイプも、戸建とほとんど変わらない建設費でした。気仙沼市では戸建て・長屋を15地区に820戸、集合住宅タイプを13地区に1380戸計画しています。総事業費は685億円で、単純計算で1戸当たり3114万円となります。これでは、仙台市の中心部に3LDkのマンションを買える値段です。災害公営住宅に限らず、民間の住宅建設費も高騰しているようです。被災者の住宅再建には行政の支援がありますが、支援分が高騰分で消えてしまったという話も聞きます。
災害公営住宅の戸建てタイプは、市から払い下げを受けることができます。24年7月の意向調査段階では、坪単価66万円で計算し、55㎡タイプで1戸当たり1100万円の建設費と見込んでいました。その見込みと比べると、建設費は1.6倍に膨らみました。戸建てタイプの払い下げが少ないと、将来の維持管理費が行政の負担になってしまいます。戸建て入居者の約6割が払い下げを希望する中、これは異常な状況ですので、建設費高騰を払い下げ価格に転嫁させない仕組みも考えなければなりません。
市議会では、戸建てタイプの間取りについても議論がありました。
文書1市は戸建てタイプで、キッチンを対面式に変更しました。当初は壁に向いた通常のキッチンを計画していましたが、「多くの要望が寄せられた」として対面キッチンにしたのです。ところが、狭いスペースに対面キッチンを入れたため、台所の作業スペースとテーブルとの間の行き来が大変になる・・という指摘が複数の議員からありました。高齢者の単身世帯が多いとみられる55㎡タイプまで対面キッチンにしたので、「一人暮らしで対面キッチンは不便」と議論はヒートアップしました。
市は「注文住宅ではないので、多くの人が望む形にしたい」と説明。対面式か壁向きが選べるようにする提案についても「2種類用意する時間はない」と否定しました。
9月中には松川に戸建てタイプのモデル住宅が完成します。対面式がいいかどうかは、そこでよく分かると思います。長屋の55㎡タイプ、と80㎡の4Dkタイプは対面キッチンではありません。

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